キィラン・カッチラム(2章2話)

キィラン「むぅ……お、おそるべし ワンダードリームランド……」

キィラン「入場ゲートが可愛い……パーク内の街並みも可愛いっ……!」

キィラン「アトラクションも…… おみやげのぬいぐるみも……っ」

キィラン「ショーに出てるぬいぐるみもぜーんぶ グイつら可愛かった……!!」

【グイつら……?】

キィラン「『グイグイきてつらいほど』の略だよっ……!」

キィラン「ほら見て(プレイヤー名)! あっちにもフワフワモフモフのマスコットがいる……!」

ノノイン「ふふーん♪ きぃにゃん 楽しんでくれてるみたいだねっ☆」

ノノイン「ののっちの作戦 うまくいったみたい♪」

キィラン「た、楽しんでなんかいないよっ……!」

キィラン「これは、勝利のために役立つかもしれない新しい情報を学習しようとしてるだけで……!」

キィラン「あっ、ご、ごめん (プレイヤー名)……! 浮ついたところを見せちゃって」

選択肢 【気にしないで】/【勝利のためだから】


→【気にしないで】

キィラン「優しいね (プレイヤー名)は」

キィラン「でも なにか闘いに活かせることを持ち帰らなきゃ」


→【勝利のためだから】

キィラン「うん……そうだよね!」

キィラン「私、もっと周囲に目を配って役に立ちそうな情報を集めるよ」


ノノイン「相変らず堅苦しいんだからっ!」

ノノイン「せっかく遊びに来てるんだよ? もっと楽しまなきゃ☆」

ノノイン「ほら、あっち ミニゲームコーナーだって! 行ってみよっ♪」

キィラン「わわっ…… ののっち 待って……!」


ノノイン「ねえ、見て! きぃにゃんが得意そうなゲームがあるよっ☆」

キィラン「なになに? えーと……『「ザ・ゼノン」に挑戦』?」

キィラン「ふーん、『ザ・ゼノン』のランキング上位にいるコードマン型の人形を倒すVRパンチングゲームか……」

ノノイン「そうっ☆ きぃにゃんの宿敵 公式ランキング1位のストライオとも対戦できるんだよ!」

ノノイン「きぃにゃんの拳で一発 ぶっ飛ばしちゃえ〜!!」

キィラン「ストライオと……対戦……」

キィラン「……いや、でもストライオはゼノンザードで最強のコードマンだよ?」

キィラン「パンチングゲームで勝っても意味がないよ」

選択肢 【イメトレも大事】/【スカッとするかも】


→【イメトレも大事】

キィラン「なるほど イメージトレーニングか それなら実際の闘いにも役立ちそうだね」


→【スカッとするかも】

キィラン「なるほど いつもの調子を出せるよう自分の状態を整えておくことも大切だよね」


キィラン「だったら、早速やってみよう」

ノノイン「最初は、ランキング30位のコードマンからだよ!」

ノノイン「きぃにゃん、がんばって〜☆」

キィラン「ありがとう、ののっち いくよ……フンッ!」

ノノイン「きぃにゃん、すご〜い♪ 次はランキング10位のコードマンだっ☆」

キィラン「10位なら確実に勝たなきゃね ……フンッ!!」

ノノイン「きゃ〜っ!! きぃにゃん、すごいっ! 一撃必殺っ☆」

ノノイン「次はいよいよ最強のコードマン ストライオ登場〜♪」

キィラン「ストライオか……」

キィラン「絶対に負けられない…… 勝ちたい!」

キィラン「意識を拳に集中して───」

【楽しんで】

キィラン「楽しむ……?」

キィラン「あっ、そうか これ、ゲームだもんね」

キィラン「ストライオと対戦できる回数が増えるなんて ある意味ラッキーってくらいのものか……」

キィラン「よし、そういうことなら 肩の力を抜いてやってみよう」

キィラン「……よーし、行くよっ! フンッ!!」

キィラン「あっ……! マシンが……!?」

ノノイン「あちゃーっ☆ 見事に粉砕しちゃったね……」

キィラン「ど、どうしよう……!?」

遊園地ゲスト「あれ……? 今、マシンぶっ壊したのって 『ザ・ゼノン』でランキング入りしてるキィラン・カッチラム……?」

遊園地ゲスト「ホントだ!サイン、もらえないかなぁ」

キィラン「え……えっ? 私、もしかして目立ってる?」

ノノイン「人気者じゃん♪ やったねっ☆」

キィラン「そんなこと言ってる場合じゃ…… わ、わっ あっというまに人だかりが……!」

遊園地スタッフ「ここは片付けておきますので……」

キィラン「ご、ごめんなさい……!」

ノノイン「騒がれないうちに次行こ、次っ☆」


ノノイン「あっ あれは? 『ランダおばさんのぐるぐるコーヒーカップ』! おもしろそうだよ☆」

キィラン「へえ、腕力を鍛えるのによさそうだね 一緒に乗ろうか(プレイヤー名)!」


キィラン「おっと……これ けっこう加減が難しいね もっと速く回るかな?」

キィラン「ん? なに、(プレイヤー名)? わ、どこ触って……!!」

キィラン「ち、ちょっと、やめてよ(プレイヤー名)……!」

キィラン「って、あれ? (プレイヤー名)? なんだかぐったりしてない?」

キィラン「……(プレイヤー名)?」


キィラン「だっ、大丈夫!? (プレイヤー名)! しっかりして……!」

ノノイン「きぃにゃんったら あの速さでカップを回したら人間は目が回っちゃうよ〜!!」

キィラン「私、またやっちゃった……! 悪かったね(プレイヤー名) 次からは気をつけるよ……」

ノノイン「は〜い、落ち込んでるヒマなんてないよっ☆ さくっと次、次♪」

ノノイン「あそこは!? 『ワンダーテッドレジデンス』!」

キィラン「『ワンダーテッドレジデンス』?」

ノノイン「おばけ屋敷だよっ☆」

ノノイン「あそこなら、ただ建物の中を歩くだけだし、安心して楽しめるんじゃない?」

【行ってみよう】

キィラン「(プレイヤー名)がそう言うなら…… 行ってみようか」


キィラン「はあっ……はあっ……」

ノノイン「きぃにゃん、大丈夫? 走って出てくるなんて……」

ノノイン「具合でも悪くなった?」

キィラン「こ……こっ……」

ノノイン「こ?」

キィラン「こ、怖かった……っ……!」

ノノイン「ええっ!? きぃにゃん、おばけが苦手だったの!?」

キィラン「だって……!卑怯じゃないか!背後から突然現れるなんて……」

キィラン「た、確かおばけって命の駆け引きするんだよね!?」

ノノイン「うーん?まあ、そういうおばけもいるだろうけど……」

キィラン「真剣な勝負なら正々堂々と正面から挑むべきだよっ……!」

キィラン「突然奇襲するなんて……おばけのそういう卑怯なところホントに苦手っ……!」

ノノイン「……あはっ☆」

ノノイン「きぃにゃんって どこまでいってもきぃにゃんだねっ♪」

キィラン「……えっ?」

ノノイン「ののっちはやっぱり きぃにゃんのそういうまっすぐなところが好きだな〜っ♪」

キィラン「どういうこと?」

ノノイン「ううん なんでもなっすぃんぐ☆」

ノノイン「それより そこにフードコートがあるみたいだよ♪ ちょっと座って落ち着こ?」

キィラン「うん…… あれ?」

ノノイン「どうしたの?」

キィラン「あのおじさん……どうしたんだろう? キョロキョロしてなにか探してるみたい」

キィラン「なにか困ってるのかな 声、かけてみようか」

キィラン「すみません! これ、パーク内のパンフレットです 地図も載ってるのでよかったら」

男「は……?」

キィラン「あれっ、違いましたか? てっきり道に迷ってるのかと」

男「ああ……すまないね 大丈夫だ 道に迷っているわけではないのでね」

男「それじゃあ……」

ノノイン「あっ、逃げちゃった なーんかアイツ 超挙動ふしーん……」

キィラン「うーん、確かに少し変だったかな 男性ひとりっていうのもあまり見ないしね」

キィラン「それに……仕事でもしてたのかな ずっと端末をいじってたけど……」

キィラン「使ってる記録媒体はずいぶん旧式だったよ」

ノノイン「パークの雰囲気からは明らかに浮いてるし ちょぉっち、アヤシイよね……」

選択肢 【パークのファンかな】/【誰かのお父さんかな】


→【パークのファンかな】

キィラン「そうか、何度も遊びに来て そのたびにパークのデータを収集してるのかも!」

キィラン「……うぅ、そのデータ 私もちょっとだけ見たい……」


→【誰かのお父さんかな】

キィラン「そっか、家族にせがまれて仕方なく……?」


キィラン「まあでも、ワンダードリームランドが好きすぎて、ひとりで来てる人かもしれないから…… そっとしておいてあげよう」

ノノイン「う〜ん…… そうだね きぃにゃんがそう言うなら問題ないかっ☆」

ノノイン「早く早くっ、売店におやつのエナジーパック選びに行こっ♪」

キィラン「了解 (プレイヤー名)には飲み物を買ってくるよ 待っててね!」


前 1話 次 3話