BGニュースに、UR-Dを中傷する記事が書かれていた。心配したミーナたちはUR-Dの自宅を訪れるのだったが……
ミーナ「〇〇さん 丁度いいところに!今日のBGニュースは観られましたか?」
<観てない>
ミーナ「アウロスギアを起動して、サイトを開いてみてください」
(起動音)
<これは……!>
ミーナ「UR-Dさんを誹謗中傷する記事です
UR-Dさんの救助に過失があったせいで、大火傷を負ったという男性がインタビューに答えていますが……
事実だとしても、ちょっとヒドイ記事で……」
<あいつだ>
ミーナ「……え?〇〇さん、この記事に載ってる男性をご存知なんですか?
先日の病院火災で救助した男性で……病院の理事長の息子?
あの火災では、UR-Dさんの迅速な対応のおかげで、重症者はいなかったと聞いています
なのに、どうしてこんなウソを……
……UR-Dさんもきっと、この記事で落ち込んでいるはずです
様子を見に行ってみましょうか?」
UR-Dの自宅
ミーナ「UR-Dさんは、いつも飛び回っていますが、寝起きはこちらでされることが多いようです
UR-Dさん、ご在宅ですか?」
(細くなった) UR-D「……何かな?」
ミーナ「UR-Dさん!?
棒切れみたいになってますが……!えっ?大丈夫ですか?」
UR-D「もし急用でないのなら、すまないが……帰ってもらえないか?」
ミーナ「え……………?」
UR-D「すまん……」
ミーナ「わ、分かりました……こちらこそ、突然すみません……では、また……」
(着信音)
ミーナ「救助要請信号が……!」
UR-D「……聞こえる
私の助けを求める……
明転
(元に戻った) UR-D「罪なき善良な人々の声が!!」
姿を消すUR-D
<追いかける!>
ミーナ「え、えぇ!私達にも、協力できることがあるかもしれません!
行きましょう!」
火災のあった病院
ミーナ「ここ……記事に載っていた病院ですよね?
中には誰もいないはず……どうしたんでしょうか?」
UR-D「なぜ止めるのだ!
病院内で迷っている者がいるのだろう!?
なぜ救助に行くことを阻むのだ!」
アイリエッタ「危険だからです
火災のせいで建物は崩壊寸前 いくらあなたでも、巻き込まれたら甚大な損傷は免れません」
UR-D「なおさら!そんな場所に人がいるなら、救助せねば!」
ミーナ「あ、あのー……そもそも、どうして中に人が?」
アイリエッタ「患者のひとりが、お気に入りのパジャマを取りに行ったそうです」
ミーナ「パジャマ……?どういうことですか?
それに、パジャマなんて、燃えちゃってるんじゃ……」
アイリエッタ「一番豪華な個室のロッカーにあるから、大丈夫だと……
わけの分からない理屈で周囲の制止を押し切り、勝手に中に入ったそうです」
ミーナ「な、なんだかすごい方ですね……」
アイリエッタ「BGニュースで、ウルたんを中傷した男性です」
<……!>
アイリエッタ「まったく、どこまでも自分勝手で迷惑な方ですね
だからと言って、見捨てるわけにはいきませんが……」
ミーナ「あっ!建物が……」
アイリエッタ「……!下がってください!倒壊します!」
柄の悪い患者「だ、誰かああぁーっ!助けてくれええぇっ」
UR-D「いかん!!」
ミーナ「UR-Dさん……!!」
アイリエッタ「危険です!近づいてはいけません!」
(建物が倒壊する音)
ミーナ「あああぁっ……!」
<UR-Dが……!>
ミーナ「そんな……
UR-Dさん……
UR-Dさああぁぁん!」
UR-D「レッツレスキュー!」
ミーナ「えっ……」
UR-D「私の名前を呼んだかね!?」
ミーナ「UR-Dさん!無事だったんですね!」
UR-D「なんのこれしき!私はスーパーレスキューだからな!」
柄の悪い患者「うーん……」
アイリエッタ「こちらも、無傷のようですね」
UR-D「当然だ!ハーッハッハッハ!!」
アイリエッタ「ですが、あなたは……」
UR-D「私は問題な…………ぐぅっ……!」
ミーナ「大丈夫ですか!?」
UR-D「あ、あぁ……」
アイリエッタ「……まだ以前の損傷もリカバリーできていないはずです」
ミーナ「そう……だったんですね……
……もしかして、私たちがご自宅にお伺いした時、帰るように言ったのは……
落ち込んでいたわけではなく、ご自身のけがの状況を知られないため……ですか?」
UR-D「そ、そんなことはない……!と言えばウソになるが、そんなことはないぞ!」
ミーナ「UR-Dさん……」
<どうしてそんな無理を……>
UR-D「ーー目の前に、助けるべき者がいた」
アイリエッタ「……!」
UR-D「それ以外に、理由などない」
<UR-D……………>
アイリエッタ「やっぱりあなたは、バカですね
……尊敬に値する、バカです」
UR-D「褒めても何も出んぞぉ!?ハーッハッハッハ!」
ミーナ「UR-Dさん……」
ミーナ「……〇〇さん
これから、UR-Dさんと最高の相棒(バディ)を目指してください
そして『ザ・ゼノン』で優勝して、アクロコードを手に入れてくださいね」
<え……?>
ミーナ「……立場上、そのようなことを口にすべきでないのは分かっています
どのコードマンにも、平等に支援するのが私の仕事ですから
ですがやはりUR-Dさんのように、世の中のため努力している方を応援したくなってしまいます」
<がんばる>
ミーナ「はい!がんばってください」
(着信音)
UR-D「おおっ!またもや誰かが私の名前を呼んでいる!
UR-Dの名を……!!!
レッツレスキュー!ハーッハッハッハ!!」
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