レイチ・ワンダーコール(3章2話)

ワンダーコール

どうだった、ピモタくん?

ピモタ

うんっ

すっごく たのしかった

ワンダくんは すごいな~

みんなを えがおにできて

それにくらべて

ぼくなんて……

ワンダーコール

なら、ピモタくんも

やってみればいいよ☆

ピモタ

え……?

ワンダーコール

お友達に笑顔になって

もらうのが羨ましいなら

お友達に楽しんでもらうのを

望むんだったら……

キミはもう

こちら側のコードマンだよ☆

ピモタ

こちらがわ……?

ーーーーー

ワンダーコール

もっと可愛く!

もっとあざとく!

ピモタ

ふんっ ふんっ

ふんっ ふんっ!

ワンダーコール

そうだ!

お友達は笑ってくれると

思うんじゃない!

笑ってもらうんだぁっっ!

竜胆

ワンダくん

これは一体……?

ワンダーコール

あ、これー?

ボクが開発した

基礎マスコット力・向上

トレーニングなんだ~

竜胆

かわいい……かわいいが!

意味が全くわからないぞ!?

ワンダーコール

ふふ~ん☆

まあ見ててよ

ボクの目に狂いがなければ

ピモタくんは

10年に1体の逸材さっ☆

ーーーーー

ノノイン

あ、はい……!

もふもふピモタくん

ぬいぐるみ追加発注

5000個で……!

UR-D

だからガスだ、ガス!

ピモタ君が配る風船の

ペースが桁違いなのだ!

ボンベ1500本大至急!

竜胆

…………

ワンダーコール

ふふ~ん

だから言ったでしょ~☆

ノノイン

あ、リンリン、ワンダくん~

早く手伝ってよぉ!

もう朝から

ピモたそ絡みの電話が

なりっぱなしなんだってば~!

竜胆

あ、いや……

僕は裏方だけど

契約上、事務員では……!

ノノイン

そんな事言ってる

場合じゃないんだって~!

ピモタ

りんどう……

竜胆

え、どうしたピモタ?

ピモタ

いっしょに

てつだって ほしいな……

竜胆

ぐっ……!

こ、今回だけだぞ……?

ピモタ

うんっ

ワンダーコール

…………

すごい……

すごいぞピモタくん!

よもや、ここまでの

おねだりスキルまで

身につけてるなんて!

A 超大型新人だね

ワンダーコール

うんっ☆

これでWDLも安泰さ☆

B あざといだけじゃ……

ワンダーコール

あざとさも可愛さ!

マスコットにとって

可愛いは正義だよ~☆

これでWDLも

もっと大きくなるってものさ~☆

ワンダーコール

ボクらもピモタくんに

負けないようにしなきゃね~☆

ーーーーー

ワンダーコール

さあ、風船配りの時間だよ~☆

…………

ワンダーコール

あ、あれ?

風船は?

…………

マスコットAI

追加した分も、もう

ピモタちゃんが

配っちゃいました

ワンダーコール

へ?

ーーーーー

ワンダーコール

お友達のみんな~~☆

ノッてるか~いっっ☆

グリーティング

タイムだよ~☆

…………

マスコットAI

みんな、ピモタちゃんの

方に行っちゃいました

ワンダーコール

…………

ーーーーー

ワンダーコール

ワンダードリームショー

はっじまるよ~っ☆

…………

ーーーーー

ピモタ

わんだーどりーむしょー

ぷれぜんてっど ばい ぴもた

はじまるよー☆

ーーーーー

ワンダーコール

…………


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