ヨルスケ・ヨーライハ(3章4話)

BASS「……貴方がたには ある疑いが掛かっています」

シャーロット&アイリエッタ「……………………」

ヒナリア&竜胆「…………………」

BASS「真偽を確認するため 我々にご同行ください」

ヨルスケ「…………怖怖怖怖☆」


BASS「コードマンの皆様 しばしこちらでお待ちを」

ガチャン――


竜胆「ふ、ふざけているッ!!!」

竜胆「……僕たちがビホルダー氏を辞任に追い込むべく画策してるなど……」

竜胆「一体何故そのようなデマが流れたのだッ!?」

シャーロット「しかもその理由が ワンダーコール君を次期社長にしたいからとかちょっと理解に苦しむね」

アイリエッタ「私たちがワンダーコールさんの信者だと思われたのでしょうか……」

ヒナリア「って言うか あの激ギレマスコットを社長にしたいコードマンが集まって 夜な夜な会合開いてるとかさー」

ヒナリア「そんなデマ流したやつも頭おかしいけど それを信じてヒナたちを連れて来たビホルダーもバカだろ」

ヨルスケ「いやいや そのデマを信じてるわけじゃないと思うよ」

ヒナリア「あ?」

ヨルスケ「ビホルダー氏の個人的な手駒が来たのがその証拠さ」

シャーロット「……なるほど 事実かどうか分からないし そのデマが事実だとしても内々に収めたいってことね」

竜胆「ど、どういうことだ……?」

シャーロット「ボクたち 一応コードマンっていう人気者だからさ」

ヨルスケ「そんな俺たちが人間に立て突こうとしたなんて 世間に知られたら困るのさ」

シャーロット「たとえ理由がどんな馬鹿げたことでもね」

竜胆「そういうものか…… うむ……まぁ社会への影響力が高いのは事実だが」

ヒナリア「……バカには変わりねーよ」

アイリエッタ「……私たちはいつまでここにいなければならないのでしょう……」

シャーロット「事実無根なわけだしデマの内容が無いようだし ボクたちの証言がウソじゃないって分かれば すぐに解放されるよ」

竜胆「ち、ちなみにここはどこなんだ? 連れて来られた時は視覚を塞がれていたから分からん……!」

シャーロット「建物の構造から推測すると おそらくビホルダー本社だね」

ヒナリア「こんな秘密の地下室みたいなとこあんのかよ オマエらの方がよっぽど怪しいっての……」

シャーロット「ビホルダー本社は外部からのセキュリティが完璧なんだ」

シャーロット「その中でも、特に秘密裡にしておきたいことを ここで処理してるんじゃないかな」

カチャン――

シャーロット「……! 扉のロックが解除された……?」

ヨルスケ「浮浮浮……☆ 探偵君の言う通り ここは外から完全に遮断された場所……」

ヨルスケ「けど中に入ってしまえば案外脆い…… 苦苦苦……☆」

シャーロット「よ、ヨルスケ……?」

シャーロット「……あー、なるほど 全部キミが仕組んだってわけね」

アイリエッタ「……そういうことですか」

竜胆「……???」

アイリエッタ「ここに来るために私たちを利用したのですね」

シャーロット「ニセ情報リークしたのもヨルスケだよね?」

ヨルスケ「御免御免……☆ 対価は君たちが欲しがってた「情報」ということで許しておくれよ」

アイリエッタ&シャーロット「…………………………」

シャーロット「……分かった 今回のことは不問にする」

竜胆「……え? え?」

ヒナリア「……だとしてもさー 時間の無駄じゃねぇか なんでオーディショとかやらせたんだよ……」

ヨルスケ「待ってる時間も退屈しなくて済んだだろ?」

ヒナリア「……オマエ…… 結構ムカつくやつなんだな」

ヨルスケ「苦苦苦……☆ 俺は野暮用を済ませてくるから 君たちは逃げるなりなんなり好きにしたらいい」

ヨルスケ「扉は開けておいてあげるからさ」

選択肢【自分も一緒に行く】/【自分は先に帰る】

→【自分も一緒に行く】ヨルスケ「俺に興味を持ってくれて嬉しいよ」

→【自分は先に帰る】ヨルスケ「何言ってるんだい 君は俺と一緒に来るんだよ」

ヨルスケ「俺のコンコードなんだから」

シャーロット「……はぁ~ またアイツの思惑通りかぁ……」

アイリエッタ「また……?」

シャーロット「前に、ある大物カブキ俳優の失踪事件を追ってた時も ヨルスケにうまいこと騙されちゃってさ~」

アイリエッタ「……そうだったのですか……」

シャーロット「……二川鯛蔵が生きてるなんて ウソだったしね……」

シャーロット「……真実は、一体……」


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