キィラン「…………」
【悩み事?】
キィラン「ああ、(プレイヤー名)悪かったね 呼び出しちゃって」
ミーナ「今日はどうなさったんですか? キィランさん 会ってお話がしたいって……」
キィラン「ミーナもごめんね 少し、気になることがあって……」
【気になること?】
キィラン「うん これについてなんだけど……」
ミーナ「これは?」
ミーナ「記録媒体でしょうか ずいぶん古い型ですね」
キィラン「このあいだ ワンダードリームランドに行ったとき怪しい男の人が落としていったんだ」
ミーナ「そうなんですね でも、なぜそれをキィランさんがお持ちに?」
キィラン「なんとなく警備AIに渡しそびれちゃって……」
キィラン「……いや、違うな わざと持って帰っちゃったのかもしれない」
【どうして?】
キィラン「この中に入ってるデータ ちょっと見てくれる?」
ミーナ「あら、データが一部見えてしまっているんですね…… 拝見します」
ミーナ「リストのようですが…… ……「消去対象」?」
ミーナ「ワンダーコールさん ヨルスケさん ランバーンさん ピモタさん……」
ミーナ「ノノインさんのお名前もありますね」
ミーナ「なんのリストなのでしょう? 「消去対象」だなんて 穏やかなイメージではありませんが……」
キィラン「そうだよね それに…… このリスト まだおかしいところがあるんだ」
ミーナ「おかしいところ、ですか?」
キィラン「ののっちの他にリストアップされてるのは『ザ・ゼノン』でもランキング上位のコードマンばかり……」
ミーナ「そう考えると ここにノノインさんがリストアップされているのは違和感がありますね どういうことなのでしょう?」
キィラン「…………」
【思い当たることが?】
キィラン「うん…… (プレイヤー名)ワンダードリームランドで見た『GS』のライブ映像のこと覚えてる?」
ミーナ「そういえば……」
セネト「違うんだッ! 俺はッッ! 俺はッッ 『エレメント』が足りないんだ!!!」
機械音声「セネト・ロールダイスのライフがゼロになりました」
セネト「やだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
セネト「『──────ボ』」
セネト「ボードゲーム ハ トッテモ タノシイヨ」
セネト「ボクト イッショニ アソボウヨ」
ミーナ「そんなこともありましたね」
ミーナ「あの一件はビホルダーグループが素体の整備不良による事故だったと発表したようですが」
キィラン「……本当に、事故だったのかな」
ミーナ「えっ?」
キィラン「「素体の整備不良」なんてあるはずがないと思うけど」
キィラン「コードマンならビホルダーグループの管理がきっちり行き届いてるはずだからね」
ミーナ「言われてみれば……なにか不自然だなという気がします」
ミーナ「…………」
キィラン「他に気づいたことでも?」
ミーナ「……不自然と言えば ビホルダーグループ内でも気になる噂を耳にしました」
キィラン「どんな噂?」
ミーナ「なんでも数日前 オフィシャルAIが数体、盗まれたとか……」
キィラン「盗まれた……?」
ミーナ「はい、ですがオフィシャルAIはすべて グループ内で厳重に管理されているはずです」
ミーナ「いったい誰がどうやって盗み出したのでしょう……」
キィラン「そうだね それにしても、ますますビホルダーグループまわりがきなくさいな」
キィラン「このリストもビホルダーグループで作られたものみたいだし」
キィラン「ののっちが妙なことに巻き込まれなければいいんだけど……」
【ノノインに連絡してみよう】
キィラン「ののっちにはリストを拾ってからすぐ連絡してみたんだ」
ノノイン「やっほ〜っ♪ ののっちだよ☆」
キィラン「やあ、ののっち」
ノノイン「きぃにゃん、どうしたの?」
キィラン「突然ごめんね 今、大丈夫?」
ノノイン「打ち合わせ中だけどちょっとだけならだいじょうぶだよ〜♪」
ノノイン「それより、きぃにゃんから連絡くれるなんてめずらしーじゃんっ☆ なになに!?」
キィラン「うん……あのね ちょっと聞きたいんだけど……」
キィラン「実は最近 「消去対象」っていうタイトルのリストにののっちの名前が載ってるのを見たんだ」
キィラン「なんのリストか 心当たりある?」
ノノイン「「消去対象」……? う〜ん、ゴメン まったくわかんないや なあに、ソレ?」
キィラン「本人にもわからないか……」
ノノイン「ねえねえ、なんなの? 気になるよ〜っ!」
ノノイン「ハッ☆ もしかしてトップアイドルが自分のライバルになりそうな新人を「消去」しちゃおうとしてるとか〜!?」
ノノイン「きゃ〜ん☆ ののっち絶対「消去」されちゃうよ〜!!」
キィラン「そんなこと言ってる場合じゃないかもしれないんだって……!」
ノノイン「きぃにゃんってば ののっちのこと心配してくれたんだね? ふふっ、うれしーなっ♪」
ノノイン「でも、きっと誰かのイタズラだよぉ〜☆」
キィラン「そうかなあ……」
ノノイン「そうだよぉ じゃなきゃそんなアヤシイタイトルつけないし!」
ノノイン「……っと ちょっと待って はーい!すぐ行きまーす!」
キィラン「あっ、忙しかったよね!? ごめん、もう切るよ」
ノノイン「ううん、こっちこそ バタバタしてごめんね」
ノノイン「なにを隠そう 今度はライブハウスで歌わせてもらうことになったのだ♪」
ノノイン「今、その準備で忙しくって!」
キィラン「路上ライブじゃなくてライブハウスなの? すごいじゃないか!」
ノノイン「えへへ〜♪ ののっちの晴れ舞台 きぃにゃんも(プレイヤー名)も見に来てよねっ☆」
キィラン「絶対に行くよ! ライブ、がんばって!」
キィラン「それから…… 身の回りでおかしなことが起きたときはすぐに連絡してね」
ノノイン「わかった 気をつけるよっ☆ ありがとね、きぃにゃん!ライブで会お〜♪」
キィラン「……って 言われちゃって……」
ミーナ「そうだったんですね それでは、結局これがなんのリストかは……」
キィラン「うん…… わからないまま今日まできちゃった」
【ライブに行ってみよう】
キィラン「そうだよね そうすればののっちの元気な顔も見られるだろうし」
キィラン「(プレイヤー名)一緒に行ってくれる?」
【もちろん!】
キィラン「よかった! 当日は『ドンじゃん』応援しようね!」