UR-D(1章1話)

さっそくUR-Dのもとへ救助要請信号が届いた。主人公とミーナはUR-Dの仕事を見学するため、災害現場を訪れる。

ミーナ「そう言えば、〇〇さんはUR-Dさんの事をご存知だったんですか?」

<知らない>

UR-D「何っ!?私の事を知らなかっただと!?

   ぐぬぅっ……!私もまだまだ!

   もっと、世に知られるレスキューにならねば……

   ……ムッ!」

(着信音)

ミーナ「な、なんですか?この光は……!」

UR-D「聞こえる……

   私の助けを求める人々の声だ!急がねば!

   レッツレスキュー!!」

ミーナ「あっ!UR-Dさん……!

    UR-Dさんは災害現場からの救助要請信号をキャッチしたようです

    私たちも行きましょう UR-Dさんのお仕事を知る、いい機会かと」

災害現場

通行人A「きゃあああああぁっ!」

通行人B「ギャラクシーブリッジが崩落したぞぉ!」

通行人C「逃げろーっ!」

ミーナ「これは……!

    〇〇さん、あまり近づかない方が 混乱に巻き込まれる可能性があります

    ここはUR-Dさん、人命救助のプロフェッショナルに任せましょう」

<UR-Dはどこ?>

ミーナ「見当たりませんが、この騒ぎの中、どこかで救助活動をなさっているはずです」

(着水音)

ミーナ「っ……!?」

(女性の悲鳴)

通行人A「車が海に……!」

母親「いやああぁっ!まだ子供がああぁ……!!」

<助けなきゃ……!>

ミーナ「えぇっ!?海に飛び込む気ですか!?無理ですよ!!」

<A:泳げないけど>

ミーナ「泳げないのに!?」

<B:気合いだ!>

ミーナ「気合でなんとかなると!?」

母親「ああああぁ……!」

ミーナ「こ、このままじゃ、沈んでしまいます……!

    早くUR-Dさんに連絡を……!」

???「その必要はない!」

「バッシャーーーン!」

小さい女の子「ママーっ!」

ミーナ「UR-Dさん!」

母親「あ…ありがとうございます!ありがとうございます!」

UR-D「礼は無用!かけがえのない命を守れたことは、私の喜びでもある!」

小さい女の子「ありがとう……」

UR-D「ハッハッハ!無事でなによりだ!」

ミーナ「さすがです、UR-Dさん!」

UR-D「スーパーレスキューAIとして、当然のことをしたまで!

   ……時に、◯◯

   君にはひとつ、言っておかなくてはならない」

<な、何……?>

UR-D「君と相棒(バディ)になれてよかった」

ミーナ「……え?」

UR-D「少女を助けようと、迷わず大海に飛び込もうとする姿……

   このUR-D、感服したぞ!」

<無我夢中で……>

UR-D「ハッハッハ!大したものだ!!その情熱、忘れないでくれたまえ!

   ……と、話はこれくらいにせねば!まだレスキューは終わっていない!

   レッツレスキュー!!」

ミーナ「がんばってくださーい!

    〇〇さん、よかったですね!早速UR-Dさんと距離が縮まったじゃないですか

    でも気が合うからって、UR-Dさんと一緒に無茶なことばかりしないでくださいね?」

暗転

UR-D「…………」

UR-D「『無我夢中で』……か

   〇〇のような者が、本当の『奇跡』を起こせるのだろうな……」

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  • 最終更新: 2020/06/10