アニバーサリーストーリー(ヨルスケ出演分)
ヨルスケの出番が少ない話はヨルスケの台詞のみ。
1話
ノノイン&ワンダーコール「はいはいみんな~っ♪ ちゅーもっくぅ~~♪♪」
ワンダーコール「台本は行き渡ったよね~?」
ノノイン「それじゃあ……」
ワンダーコール&ノノイン「――れっつ☆ 撮影~~♪♪」
アイリエッタ&クロード「………………………………」
ヒナリア&ランバーン「………………………………」
フィンセラ&レヴィル「――チッ」
キィラン「ビホルダーグループから緊急の呼び出し…… って聞いてきたんだけど」
ヒュートラム「撮影とは……一体どう言う事だ」
シャーロット「『ザ・ゼノン ハッピーアニバーサリー特別PV 撮影台本』ねぇ……」
メディーラ「……何となく予想はつくけれど」
UR-D「なんだかとっても面白そうな予感がしているぞっ!」
ピモタ「ぴーぶい って??」
ヨルスケ「……こらこら ののっちにワンダくん ちゃあんと説明してあげないと皆戸惑ってるじゃないか」
竜胆「そうだっ! この天才漫画家ユーキリ・竜胆が書いた台本なんだ…… さらっと流していい代物じゃないぞ!」
ノノイン「なんかリンリンの指摘はズレてる気がするけど…… 確かに説明が抜けてたね~」
ノノイン「でわでわ☆ 最初から説明しましょうっっ!!」
ノノイン「今日皆に集まってもらったのは『ザ・ゼノン ハッピーアニバーサリー』の企画の一環で、ザ・ゼノンのPVを撮影するからなの♪」
ワンダーコール「『ザ・ゼノン ハッピーアニバーサリー』っていうのはザ・ゼノンのお誕生日を祝う企画だよ☆」
ワンダーコール「お誕生日は盛大にお祝いしなくっちゃ だから今年活躍が目立ったみんなを集めてもらったんだよ~!」
ワンダーコール「けどミーナちゃんが緊急コールで集めたのには驚いちゃったぁ~」
ワンダーコール「ミーナちゃん 実はサプライズ上手なのかも~??☆」
ヨルスケ「君達に配った構成台本はPVを撮影する為のもの 出番は各自確認しておいてね?」
ヒュートラム「我々が集められた経緯は把握した しかし……」
フィンセラ「――何故貴方がたが仕切っているのです?」
ヨルスケ「こういうのは所謂『エンタメ系』の俺達が取り仕切るのがいいだろうってビホルダーの担当の判断でね」
ワンダーコール「だからボク、ののっち、竜胆くん、ヨルスケくんに声がかかったんだ~」
キィラン「えっと なんでPVなの……?」
ノノイン「それはー…… わたし楽曲制作出来るし~」
竜胆「僕はシナリオ書けるし~」
ヨルスケ「俺は演技指導出来るし~」
ワンダーコール「ボクはベースが弾けるからだよ☆」
キィラン「えっ! 楽器担当!?というかその指で弾けるの!?」
ワンダーコール「ふふっ☆ なんなら歯ベースも可能さ☆」
ヨルスケ「そんな感じで、会議の結果 PV撮るのがいいんじゃないかって話になってねぇ」
竜胆「エンタメ業界をけん引するコードマンが4体集まって出した案だ……絶対バズる!」
竜胆「必ずや最高のアニバーサリーPVとなるだろう!フハハハハハッ!!」
ノノイン「――とゆーわけでぇ…… みんなでアニバーサリーイベントを盛り上げていこうじゃあ~りませんかーーっっ♪」
UR-D&ヒモタ「おおおっ!!」
クロード「――ひとつ質問がある」
クロード「……いいか?この台本の1ページ目なんだが……」
竜胆「何だ、クロード 僕の漫画だけでなく構成台本までチェックするとは 君は本当に編集者の鑑だな」
クロード「何度も言うが編集者ではない!」
クロード「話を戻そう ……この台本の1ページ目なんだが」
クロード「『スタンドマイクを掴み爽やかに歌うクロード 女子を悩殺』」
クロード「――とは一体どう言う事だ?」
竜胆「そのままの意味だが?」
ノノイン「不安がらなくていいよ♪ クロクロ、イケメンだからフツーに歌えば女子は悩殺できるよっ♪」
クロード「そんな不安は抱えていない 『歌う』なんて聞いていないんだが」
アイリエッタ「そちらに関しては私も疑問が……」
アイリエッタ「台本2ページ『カメラを真っすぐ見つめ歌うアイリエッタ 神秘的な瞳で男性を惹きつける!!』」
アイリエッタ「……と、書かれているのですが」
ヨルスケ「あれあれ……?もしかして……ふたりとも歌うのが嫌、なのかな……?」
アイリエッタ「……急に呼び出され いきなりカメラの前で歌えと言われれば、誰だって困惑するのでは……?」
クロード「その通りだ」
ヨルスケ「困るなぁ アイリエッタちゃんもクロード君も華があるからメインに据えていたんだけど」
アイリエッタ「そう言われましても……」
クロード「いくらお前達がPVを作れと言われているからと言っても、俺達を強制参加させる権利はない筈だ」
クロード「俺は出演を拒否させてもらう」
アイリエッタ「出ないという選択肢が可能なのであれば、私も……」
ヨルスケ「え~……?」
竜胆「そ、それは困る……僕のシナリオが狂うじゃないか……!」
ノノイン「なんで~??出番がいっぱいあるってめっちゃお得なのに~!」
ワンダーコール「そうだよ~!アイリエッタちゃんもクロードくんも自信を持とうよ~?☆」
アイリエッタ&クロード「だからそういう問題では」
アイリエッタ&クロード「ありません! ない!」
シャーロット「キミ達……このままずっと言い争っているつもりかい?」
アイリエッタ「……? シャーロットさん 何かご提案が?」
シャーロット「フフッ 提案するまでもないよ コードマン同士の揉め事は――」
シャーロット「――ズバリ ゼノンザードで解決するべきだ そうだろう?」
クロード「揉め事という程大袈裟なものでは――」
竜胆「うむ シンプルかつナイスな解決方法だ 旅団だって揉めた時はコインで決めるしな」
クロード「は?」
シャーロット「あ、帰るのはナシだよクロード君 ボクはスタンドマイクを掴み 爽やかに歌って女子を悩殺するクロード君が見てみたいんだ」
シャーロット「ボクの好奇心、疼いちゃって仕方ないんだよねぇ~!」
クロード「俺はお前の好奇心を満たす道具ではない……!」
ヨルスケ「それじゃあアイリエッタちゃん 君が歌うかどうかも俺との対決の結果に委ねよう」
アイリエッタ「私とあなたでバトルを……?」
ヨルスケ「ゼノンザードは好きだろう?」
アイリエッタ「それはそうですが――」
ヨルスケ「じゃあ決まり☆」
ヨルスケ「さぁさお立会ぁい!」
アイリエッタ&クロード「――!」
ヨルスケ「ぴぃぶい出演を賭けた ぜのんざぁどの対決だァ!」
ヨルスケ「クロードは負けたら大人しく『スタンドマイクを掴み爽やかに歌うクロード 女子を悩殺』」
ヨルスケ「アイリエッタも負けたら『カメラを真っすぐ見つめ歌うアイリエッタ 神秘的な瞳で男性を惹きつける!!』」
ヨルスケ「――さぁさぁ シャーロットとヨルスケは このふたりに勝つ事が出来るのかァ~~!?」
クロード「……そのバトル、受けよう 但しこちらが勝ったら台本は書き換えてもらう」
アイリエッタ「私もお受けします」
クロード「……シャーロット お前の玩具になるつもりはない 必ず勝ってみせる……!!」
シャーロット「フフッ クロード君フラグ立っちゃったよ?」
シャーロット「いつもみたいに負けた後の『くっ……』 言わせてみせるよ」
クロード「くっ…… お前の思い通りにはさせん!」
ノノイン「……もう言っちゃったよ クロクロ……」
ワンダーコール「ボクはみんなで撮影できると嬉しいなぁ~!」
出し
ヨルスケ「――抜きなよ、アウロスギアを」
アイリエッタ「……いざ」
クロード&シャーロット「プログレッシブ・イグニッション!」
2話
アイリエッタ&クロード「…………くっ」
よかったよかった
ヨルスケ「いやぁ重畳重畳☆」
シャーロット「ふたりのシーン 期待してるよ~!」
キィラン「……シャーロットは普通に受け入れてるんだね?」
シャーロット「何がだい?」
キィラン「PVに出演するの 台本には『ノリノリで楽しそうに歌うシャーロット』ってシーンがあるけど……」
シャーロット「んー?ボクは別に抵抗ないよ?PV撮影がどんなものか……知らない事を体験するのってワクワクするし」
シャーロット「キミは抵抗あるんだ?キィラン」
キィラン「抵抗と言うか 恥ずかしいな、って……」
ノノイン「えーっ!きぃにゃんも台本書き換え希望なの!?」
ノノイン「『ノノインとキィラン お揃いのフリフリ衣装で歌って踊り、ふたりVサインで決めポーズ』をやりたくないってコトー!?」
キィラン「だって 人前でそんな……」
ノノイン「ザ・ゼノンは人前でバトルするじゃんっっ!」
キィラン「人前でフリフリ衣装で踊るのが恥ずかしすぎるのっっ!」
キィラン「私には絶っっっ対出来ないよっ!」
ノノイン「そ、そんな~~っ!!2人組のアイドルユニットみたいな感じでやろうよ~~っっ!」
キィラン「わ、私にアイドルなんて……」
シャーロット「ボクはイイと思うけどなー アイドル・キィラン!」
ノノイン「アナタのハートにラブ・イグニッション♪ゼノンザードアイドル ノノイン・ニルオンでーす♪」
ノノイン「そして――……」
キィラン「君の魂にファイトいっぱつ☆ ゼノンザードアイドル キィラン・カッチラムだよ☆」
ノノイン&キィラン「ふたりは『ゼノドル』っ♪♪ ゼーーーーーーット☆」
シャーロット「――みたいな?」
ノノイン「ちょーイイっっ♪♪」
キィラン「そ、そんな柄じゃないよっ! ムリムリ、私には無理だって!」
レヴィル「――ワタシも辞退を希望する」
ノノイン「ふええっ!?」
ワンダーコール「そんなっ! レヴィルちゃんまでやりたくないだって~!?」
フィンセラ「キィランさんやレヴィルさんだけに限ったお話ではありません――」
フィンセラ「おちゃらけ企画に付き合っていられないのは こちらも同じです」
ランバーン「ああ 辞退できるなら俺だってそうさせて貰いたいな」
ヒュートラム「バトルしてお前達に勝てばいいのだろう?」
ヒナリア「誰が相手だ? ……ま、誰でもいーけど?どーせヒナが勝つし」
ノノイン「こ、こんなにたくさん!?」
ワンダーコール「みんな、ど~して? もっとこの企画にノッてきてくれると思ってたのに~~!」
ヨルスケ「ん~ みんなマイペースだからねぇ」
フィンセラ「――お前が言うな 片思い匂わせ芸人」
ヨルスケ「おや、手厳しい……」
竜胆「認めん、認めんぞッ!!」
竜胆「何故だ ランバーーンッッ!!」
ランバーン「あん?」
竜胆「何が気に入らない! この天才ユーキリ・竜胆渾身のめちゃくちゃカッコいいシーンなんだぞ!?!?」
ランバーン「『アイリエッタが召喚したアラバスターを乗りこなすランバーン』……――そう書いてあるな」
竜胆「スゴイだろ!?カッコいいだろっ!?!?」
ランバーン「――付き合ってられるか」
竜胆「なに、ゆえぇぇぇっ!! そこを何とかして付き合ってくれ~~ッ!!」
竜胆「カッコいいミニオンとカッコいいコードマンのカッコいいシーン 見~~た~~い~~ッッ!!」
ランバーン「お前の頭ン中もアニバーサリーか」
竜胆「聞いてくれないんなら僕から君にバトルを申し込む!!」
ランバーン「ハァ?」
竜胆「君がっ!」
竜胆「出演快諾するまでっ!」
竜胆「ライフを殴るのを止めないっっ!!」
――ズギャァァァァンッ!
ランバーン「……フン、望むところだ」
ランバーン「俺が勝ったらこのPVとやらには出ねぇ それでいいな 天才漫画家さんよ」
竜胆「天才漫画家……」
竜胆「ああっ!天才漫画家に二言はないさ!!」
ピモタ「りんどう それ ひにく だよ」
ヨルスケ「みんな『出たくない』か……これじゃ舞台が成立しなくなる」
ワンダーコール「もう~~……ボクは悲しいよ……」
ワンダーコール「ここがWDLで、みんなが従業員だったら、お友達を楽しませる気がないとみなしてオシオキ部屋送りにしてるところだよォォォォッッ!!」
ヨルスケ「出て欲しいのは山々だけど 企画チーム全員で出演拒否ってる子達とバトルするのはちょっと面倒だねぇ」
ヨルスケ「――うん、決めた」
ワンダーコール「ん~?? 何かいいアイデアでも思いついたの~??」
ヨルスケ「デスマッチしてもらおう」
レヴィル「――!?」
キィラン「デスマッチ……!?」
ノノイン「なんか物騒なんだけど……? どーゆーコトなの?ヨルヨル」
ヨルスケ「レヴィル、キィラン、ヒュートラム、フィンセラ、ヒナリア………………」
ヨルスケ「出演したくない者同士でバトルして、犠牲者を当人達で決めてくれればいいんじゃないかと思ってね」
ノノイン「ぎ、ぎせーしゃって……」
ヨルスケ「浮浮…… これも物騒だったかい?失敬失敬☆」
ヒュートラム「まあいいだろう 誰と戦おうが勝てばいいだけの話だ」
フィンセラ「……ですね」
ヒナリア「でも竜胆センセーが盗賊とバトルすんなら ひとりあぶれねー?」
ヨルスケ「それなら大丈夫さ 彼女が君とやりたいみたいだからね」
ヒナリア「あん……?」
メディーラ「……………フフッ」
ヒナリア「メディーラ…… な、なんで……」
メディーラ「――可愛いものって虐めたくならない?」
ヒナリア「ハァ?」
メディーラ「理由は アナタが拒否しているから かしら」
メディーラ「可愛い子が嫌がりつつも従っている姿にそそられるの」
シャーロット
ヒナリア「……変態かよ ってゆーかそういう感情はお気に入りにだけ向けてくんね?」
メディーラ「……私、守備範囲が広いのよね」
ヒナリア「ああ……ド変態だわ」
ノノイン「……はぁ ののっち、みんなに歌ってほしいのになぁ……」
ノノイン「きぃにゃんの『フリフリ衣装』も見たいし、レヴィちゃんの『ツルハシだか鎌だかを振るいながら凛々しく歌う』姿も見たい」
レヴィル「――『ウォーピック』と言え」
ノノイン「それにセラセラの『メイドに武器は正義なのでライフルを構えながら歌う』姿も見たいし」
ノノイン「ヒュートラムの『急にアレンジでサックスを吹き鳴らす』姿だって見たいもん……!!」
ヒュートラム「何故サックスを……」
フィンセラ「全く、理解に苦しみます」
フィンセラ「なんですか『セラセラ』とは ネーミングセンスの欠片もないあだ名ですね」
キィラン「えっ そっち……?」
ヒュートラム「そしてネーミングセンスの欠片もないのはお前も同様だ、ロラセフ」
フィンセラ「それは貴方の方が面白ネーミングセンスが欠如しているからそう感じるのです」
フィンセラ「しかしながらノノインさんの意見には一部同意です」
フィンセラ「貴方がサックスを吹き鳴らす姿 私も是非ともお目にかかりたいものです」
ヒュートラム「~~~~♪」
子供「見て見てお母さん あのおじさん 夕焼けのビーチで独りサックスを吹きながら黄昏ているよ」
母親「酔っているのよ、自分に」
ヒュートラム「~~~~♪」
フィンセラ「スタイリッシュなPVだとしても、視聴者がふっと微笑むような笑いのシーンがあってもよいかと」
フィンセラ「私が勝ったら H&L社CEO様には……」
フィンセラ「『夕焼けビーチで通行人に弄られつつも、サックスの演奏に酔いしれるおじさん』を演じてもらいましょうか」
ヒュートラム「フン お前の筋書きは勿論 この台本の筋書きにも乗る気は全くない」
ヒュートラム「アウロスギアを出せ ロラセフ」
ヨルスケ「わー 既にふたりバッチバチだね? じゃあ他のみんなにも始めてもらおうか」
ヨルスケ「さてさて、願い叶わず生け贄となるのは果たして誰なのかァァ~! コロシアイの始まりだァ!」
ノノイン「やっぱなんか物騒だよ~!」
――プログレッシブ・イグニッションっ!!
3話
ヨルスケ「――さてさて もう出番を減らせなんて子は居ない事だし 台本の修正作業が終わったら撮影に移れるかな……?」
4話
UR-D「………………………………………………………………………………………………………………………………」
ピモタ「あらら ぼくだけオーディション通過しちゃった」
ノノイン「ざ、罪悪感が……っ」
ワンダーコール「こんなに落ち込んでるUR-Dくんは初めて見るよ~」
ヨルスケ「ふたりとも~? レスキュー君の心配もいいけど時間の心配もしたら?」
ヨルスケ「だいぶ揉めちゃったからタイムスケジュール押してるよ~?」
ノノイン「う、うん……」
ワンダーコール「そうなんだけどぉ~……」
竜胆「落ち込んでる場合じゃないぞ!UR-Dっ!!」
UR-D「ウル……?」
竜胆「君、台本を隅々まで確認していないのかッ? 僕には君が必要なんだッ!!」
UR-D「何……?」
竜胆「見ろ、このページを!!」
UR-D「『アイリエッタが召喚したアラバスターを乗りこなすランバーン』……」
竜胆「その欄外だっっ!!」
UR-D「『URーDに空撮でアラバスターを撮影してもらう』……?」
UR-D「――空撮っ!?」
竜胆「そうだっ! 空を飛べて、尚且つカッコよく撮影出来るのは 君しかいないと判断してな!!」
UR-D「竜胆……っっ!!」
UR-D「ウルぅぅ……っ!! 私は……ここにいてもいいんだな……っ!?!?」
竜胆「当たり前だ!! こんな大役を任せられるのは君しかいないっ!!UR-Dしかいないんだっっ!!」
UR-D「ウルォォォオオオオォォォ!!ありがとうっっ!!」
UR-D「私にしか出来ないというのならッ やるしかあるまーーいッッ!! ――ウルッ、ドゥッッ!!」
ノノイン&ワンダーコール「いや立ち直り早いなっ!」
ヨルスケ「なんか纏まったみたいだね?」
竜胆「うむ 台本の修正作業も終わったし、すぐにでも撮影を始められそうだ」
ヨルスケ「じゃ 始めちゃおっか」
ノノイン「……う~ん」
ワンダーコール「どうしたの、ののっち」
ノノイン「やっぱ……1シーンだけ入れたいなって……」
竜胆&ヨルスケ「……?」
ノノイン「――みんなっ、ごめん!」
ノノイン「バトルしたりして色々決めたけど…… いっこだけお願いがあるんだ 聞いてくれるかな……?」
ノノイン「――じゃあ 撮影開始するよー!」
ノノイン「スリー、ツー、ワン……」
ノノイン「――アクションっ!!」
ノノイン「お疲れちゃーーんっ☆」
アイリエッタ「お疲れ様です、みなさん」
クロード「あのフリは必要だったのか……?」
シャーロット「カッコよかったよ~ 『ワンツースリー』のとこ」
竜胆「シャーロット……君はなんであんなアドリブを…… 本番中に倒れるところだったぞ…………!!」
メディーラ「ユーキリ君ってば ホント女の子に弱いんだから」
ヨルスケ「いいんじゃないかな? 俺達のセクシーなシーンとの対比になって……」
ランバーン「……ハァ アラバスター乗らずに済んだな……」
UR-D「アラバスターの雄大さも対峙するランバーンの凛々しい表情も!この私がカッコよく収めたぞ! そして……ふふふふっ!」
ヒナリア「はーあ ギターだけの約束が……」
ピモタ「ぼくは たくさんうたえて 大満足 だよ」
ピモタ「けど ヒナリア いやいや 言ってたわりには ギター のりのりだったよね ほんとは やりたくて仕方なかったんじゃないの~」
ヒナリア「は?うっせーな」
ヒュートラム「私たちも結局歌う事になってしまうとは…… あのバトルは一体なんだったんだ……」
キィラン「まあまあ だってあんなに頼まれちゃあね」
ノノイン「――みんなっ、ごめん! バトルしたりして色々決めたけど…… いっこだけお願いがあるんだ 聞いてくれるかな……?」
ノノイン「みんなで歌ってるシーンをちょっとだけでいい 入れたいんだ……!!」
UR-D「――ウルゥゥゥ!?!?」
ノノイン「お願いっ!」
キィラン「ののっちがそこまで言うなら……」
フィンセラ「「貸し」ですね」
UR-D「URーDは嬉しい 嬉しいぞぉぉ~~!!」
ノノイン「……頑張って倒れないようにしよう」
レヴィル「結局、全員巻き込まれた――」
ラヴィル「あはは……」
フィンセラ「――ただバトルしに来ただけ という事にならなくて良かったのでは?無駄がお嫌いなんでしょう?」
ヒュートラム「フン…… 大目に見るのは今回だけだ」
ノノイン「えへへっ☆ ありがとっ、ヒュートラム!」
ワンダーコール「あのシーンのお陰で全体が締まった気がするよ~! みんながお願い聞いてくれてよかったね~☆」
ノノイン「うんうんっ☆ いいPVができたねっ♪♪ぶいっっ☆」
ヨルスケ「――はいは~い、注目ー この後はスチルの撮影だよ~」
ノノイン「そーだったそーだった!時間押してるんだもんね 思い出に浸ってる時間なっすぃん~!」
ノノイン「みんな~急いで急いで~!」
ワンダーコール「う~ん………… それにしても引っかかるんだよなぁ……………」
ワンダーコール「最後に映り込んでた……あの子は一体――……?」
ノノイン「ワンダくん、早く早くー!」
ワンダーコール「ごめ~ん!今行くよ~!!」
ノノイン「じゃ、みんないくよ♪」
ヨルスケ「ァ、あにばぁさりぃを祝してェ~~……」
ノノイン「はいっ、チーズ☆」
- story/yorusuke-anniversary.txt
- 最終更新: 2020/10/16
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