ヨルスケ・ヨーライハ(3章2話)

ヨルスケ「第1回『ゼートレート役オーディション』開催中……☆」


ヨルスケ「まずは看護師君 もう一度愛の告白シーンをやってもらっていいかな?」

アイリエッタ「分かりました」

ヨルスケ「恋の始まりは「男」だった しかし男の想いの強さにほだされて ゼートレートも「男」を憎からず想うようになり……」

ヨルスケ「「男」の愛に応え 彼女も愛を告げる」

ヨルスケ「さぁ、君もゼートレートになったつもりで……」

アイリエッタ「その前にひとつ 質問してもよろしいですか?」

ヨルスケ「何だい?」

アイリエッタ「「恋」と「愛」の違いは何でしょうか?」

ヒナリア「……は?」

アイリエッタ「ヨルスケさんは「恋」と「愛」を同じ意味で使用していましたが この二つの違いを明確に定義してもらえますか?」

アイリエッタ「そうでないとゼートレートの気持ちを処理する際に混乱が生じます」

ヒナリア「どっちも大体同じ意味だろ」

アイリエッタ「同じ意味だとしたら なぜ二つの言語が?」

アイリエッタ「違いがあるからこそ「恋」と「愛」 二つの言葉が生まれたのではないのですか?」

ヒナリア「う、うるせーなっ…… いいからさっさとやれよ 早く帰りたいんだっつの」

ヨルスケ「辞書的な意味で言うなら「愛」は人間に限らず全て 「恋」は人間同士限定の好意……という感じかな?」

アイリエッタ「では ゼートレートの愛の告白は「愛しています」ではなく「恋しています」が適切ということでしょうか?」

ヒナリア「……だから そういう細けぇことはどうでも……………」

竜胆「待て待てえええぇーい!!」

ヒナリア「!?」

竜胆「どうでもよくないぞヒナリア!! 愛と恋は別物だッ!!僕の漫画でもその使い分けは明確にしているッ!」

アイリエッタ「教えてください、竜胆さん 愛と恋の違いを」

竜胆「どわわっ!」

アイリエッタ「?」

シャーロット「竜胆君はキレイなお姉さんに近づかれると照れちゃうらしいよ~」

シャーロット「だよね? 竜胆君」

竜胆「だ、だから 近づいてくれるなと……!」

竜胆「それに!別に照れているとかそういう類のものではないッ!」

竜胆「女子など僕の生活に微塵たりとも必要ないのだ 気軽に話しかけないでもらおう」

シャーロット「ふむ これが思春期ってやつだね」

ヒナリア「…………………」

竜胆「ふぅ、まったく……おふざけが過ぎる なぁ、ヒナリア」

ヒナリア「……おい ヒナはスルーなのかよ」

竜胆「何がだ?」

ヒナリア「…………………」

ヒナリア「……で、恋と愛の違い さっさと言えって」

竜胆「うむ……!恋とは甘酸っぱく儚きもの 言わば爽やかな線香花火!刹那の輝き……!だからこそ美しい!!」

竜胆「愛は深く広く、広大無辺!言わば全てを包み込む海!」

竜胆「つまり愛とは……」

竜胆「決して消えない永久の輝きなのだ……!!」

アイリエッタ「よく分かりません」

竜胆「い、一蹴しないでくれ……!」

ヒナリア「そういうのドヤ顔でブログに書いてるやつとかいるわ……」

ヨルスケ「不不不……☆ 愛が冷める時だってあるんだけどねぇ」

選択肢【竜胆に同意】/【ヨルスケに同意】

→【竜胆に同意】竜胆「同志よ!」

シャーロット「ピュアなんだね~」

→【ヨルスケに同意】ヨルスケ「君は中々愛を知ってるねぇ~」

アイリエッタ「そもそも「愛」とは何でしょうか?」

ヨルスケ「よし、じゃあ次ニート君いこうか~」

ヒナリア「え、ヒナ?」

アイリエッタ「愛とは……一体……」

ヨルスケ「ニート君の審査は雰囲気を出すために仮想空間で行うよ」


※以下「」付き台詞

ヒナリア「ちょっとアナタ いつまで寝てるの?」

ヨルスケ「……あと5分……」

ヒナリア「昨日も同じこと言って 昼過ぎまで寝てたじゃない 朝ごはん食べる?食パン何枚?」

ヨルスケ「2枚……」

ヒナリア「今日はハロワ行くんでしょ?そろそろ仕事探さないと」

ヨルスケ「……けど、俺には夢が……」

ヒナリア「んもう!いつまでもカブキスターになるなんて言ってないで 現実見なきゃ!!」

ヨルスケ「そうだけどさ……」

ヒナリア「……これからパパになるんだから」

ヨルスケ「……え…… ヒナ子、それって……」

ヒナリア「ふふふ!昨日病院行ってきたの!」

ヨルスケ「ヒナ子……!」

ヒナリア「ヨル君……!」

※ここまで「」付き台詞


ヒナリア「誰がヒナ子だあぁっ!?」

ヨルスケ「ニート君 中々うまいじゃないか」

ヒナリア「中世の村はどこ行ったんだよ……!?」

ヨルスケ「今のが中世の ごく一般的な夫婦の会話さ」

ヒナリア「んなわけあるか!」

シャーロット「とか言ってさ~ 意外とヒナリア ノリノリだったね」

ヒナリア「っ……!」

ヒナリア「だ、だって……オーディション合格しなくちゃ……」

ヨルスケ「役者の楽しさに目覚めたなら『ヒナ子の一生』も舞台化する?」

ヒナリア「いらねぇよっ!」

シャーロット「よーしっ 次はボクの番かな?」

シャーロット「ヨルスケ しっかり審査してくれたまえよ」

アイリエッタ「……愛とは……」


前 1話  次 3話

コメントを入力:
画像の文字が読めなければ、文字を読んだ.wavファイルをダウンロードして下さい。
 
  • story/yorusuke-s3-2.txt
  • 最終更新: 2021/02/18