ヨルスケ「ご来場の皆々様 千客万来、満員御礼!感謝感謝でございまする~」
竜胆「……す、すごい歓声だな……」
竜胆「……フッ この人気の秘密…………探偵マンガも多く手がけたこの僕が解き明かしてみせる!」
ヨルスケファンの男性「しっ!私語は慎んでくださいっ!」
竜胆「あ……すみません……」
ブンキチ「……ヨルスケさんの舞台を観るのも これが最後になりますね……」
ヨルスケ「これより幽玄の舞をご披露しましょう」
ヨルスケ「この世は所詮、仮の宿 泡沫の一期 浮世の定め 夢のまにまに……」
竜胆「……こ、これは……」
(一枚絵)
ヨルスケ「……………………………」
ブンキチ「……………………………」
選択肢【キレイ】/【スゴイ】
→【キレイ】ブンキチ「……はい……この世のものとは……思えません……」
ブンキチ「……自分が知ってる時のヨルスケさんより……ずっと……」
ブンキチ「進化してる………………」
→【スゴイ】ブンキチ「……スゴイなんてものじゃない……」
ブンキチ「……自分が知ってる時のヨルスケさんより……進化……してる……」
ヨルスケ「…………………………」
ヨルスケ「――第一幕 これにて幕引き――」
ヨルスケ「第二幕まで 暫しの別れをば……」
観客「……うぅっ……こんな舞台が観られるなんて……生きててよかった……」
観客「う、ううううっ……もう死んでもいい……」
竜胆「……人気の秘密を解明するのは……」
竜胆「不可能だ」
竜胆「これは……理屈じゃない」
竜胆「……仕方ない 続きは、純粋に観客として楽しむとしよう」
ブンキチ「………………………………」
選択肢【大丈夫?】/【いい舞台だったね】
→【大丈夫?】ブンキチ「…………………………………」
→【いい舞台だったね】ブンキチ「……その程度の感想しかないんですか……?」
ブンキチ「(プレイヤー名)さん……」
ブンキチ「自分……………」
ブンキチ「ヨルスケさんが師匠を殺したこと 墓場まで持って行きます」
【えっ!?】
ブンキチ「……自分 どうして師匠を殺めたのか……あの時の気持ちを思い出しました」
ブンキチ「ヨルスケさんは演劇界になくてはならない存在なんです……!」
ブンキチ「これほどの役者を失うわけにはいかないんですっ……!!」
選択肢【師匠が浮かばれないのでは】/【倫理的に正しくない】
→【師匠が浮かばれないのでは】ブンキチ「……師匠なんて……ヨルスケさんの存在意義に比べたら……」
ブンキチ「ヨルスケさんは演芸界の宝ですよ……!!」
→【倫理的に正しくない】ブンキチ「……それは分かっています だから……」
ブンキチ「罪は自分ひとりが被ればいいんです」
ブンキチ「自分が……ひとりで師匠を殺したんです……!」
観客「ああぁ……次のチケットも取れるだろうか……ヨルスケの舞台が観られなくなるくらいなら死んだ方がましだ……」
観客「全財産払ってもいいから……また舞台を観たい……」
観客「……幽玄の世界が……見えた……見えたぞ……ワシには見えたぞおおぉ!」
選択肢【……なんかみんな怖い】/【みんな感動し過ぎ】
→【……なんかみんな怖い】ブンキチ「怖い?何がですか?」
ブンキチ「むしろ(プレイヤー名さん) どうしてそんな冷静なんですか!」
ブンキチ「あなた……オカシイですよ!!!」
→【みんな感動し過ぎ】ブンキチ「何言ってるんですか!? あの舞台を観てよくもそんなことが……!!」
ブンキチ「あなた、オカシイですよ!」
ブンキチ「(プレイヤー名)さん!あなたも……黙っていてくれますよね!?」
ブンキチ「ヨルスケさんと師匠のことは……絶対に……絶対に誰にも言わないでください」
ブンキチ「……もし……言ったら……」
ブンキチ「あなたを殺して 自分も死にます……!!」
【……!?】
ヨルスケ「いざ、第二幕の幕開き――」