シャーロット・シームズ(2章5話)

   アナウンス:勝者はシャーロット・(プレイヤー)組ーー

     ミーナ:お疲れ様でした

     ミーナ:今日の対戦は、先日よりも更におふたりの呼吸が合っているように感じました

  シャーロット:へえ、だったら この前の親密デートの効果が少しは出たのかもしれないな

     ミーナ:ええ、今日の勝利で『GS』への出場も確定しましたし

     ミーナ:『GS』本番もこの調子で頑張っていきましょう

        ※通信

  シャーロット:ん、誰だろ……

   メディーラ:久しぶりね、シャーロット

  シャーロット:メディーラ

  シャーロット:丁度よかった そろそろボクもキミに連絡しようと思ってたところなんだ

   メディーラ:あら、嬉しいわね

   メディーラ:もしかしてようやく私のものになる決心がついたのかしら?

  シャーロット:メディーラ……そういう冗談はあまり好きじゃないな~

   メディーラ:あら、冗談だなんて 私はいつでも本気よ?

  シャーロット:……ボクの用っていうのは 例の報酬の件だよ

   メディーラ:ふふっ 勿論わかっているわ

   メディーラ:遅くなってごめんなさい ようやくアナタに渡す準備が整ったから連絡したの

   メディーラ:ただ……少し扱いが難しい情報なの だからデータは直接渡すわ

   メディーラ:ちゃんと会って アナタの顔も見たいし

  シャーロット:……わかった 日時は?

   メディーラ:そうね、じゃあ……受け渡しは『GS』の会場で

   メディーラ:どうせアナタも出場するんでしょう?

  シャーロット:……わかった

   メディーラ:シャーロット 会えるのが楽しみだわ それじゃまた

        ※GS当日

  シャーロット:メディーラのやつ何をしているんだ……?

  シャーロット:このままじゃ対戦が始まっちゃうじゃないか

  プレイヤー:そろそろ来るんじゃないかな

  シャーロット:むぅ……ボク焦らされるのって嫌いなんだよね

   メディーラ:――お待たせ、シャーロット

  シャーロット:遅~い

   メディーラ:あら、そんなに待ち焦がれてくれていたなんて、嬉しいわね

  シャーロット:いいから、早く情報を

   メディーラ:ふふっ、慌てないで もう対戦が始まるわ

   メディーラ:せっかくだし先に見ましょう 今回はちょっと特別なバトルだし……

  シャーロット:特別……?

   メディーラ:なんとあのチャンプの『ザ・ゼノン』復帰戦なの

  シャーロット:……

   メディーラ:相手はアイリエッタ・ラッシュ どう、興味深いでしょう?

  プレイヤー:チャンプ……?

  シャーロット:『チャンプ』というのは愛称だよ 助手クン

  シャーロット:正式な名前はセネト・ロールダイス ボードゲーム対戦用プログラム出身のコードマンだ

  シャーロット:最近は『ザ・ゼノン』に一切出場することなく 解説やイベントの司会に徹しているようだけど

  シャーロット:以前はボクたちのように『ザ・ゼノン』を盛り上げていた伝説的なコードマンだよ

  シャーロット:……それにしても あれだけ頑なに『ザ・ゼノン』参戦を拒絶していたチャンプがどうして急に……

  シャーロット:しかも『GS』に出るだなんて……

        ※歓声

   メディーラ:ふふっ さぁ、始まるわよ

  シャーロット:…………


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  • 最終更新: 2020/06/10