シャーロット・シームズ(3章3話)
クロード:くっ……不覚
シャーロット:ふふっ ボクとキミもまあまあ長い付き合いだ クロード君のプレイの癖は把握してるからね~
――ざわざわっ
観客A:おい、聞いたか? 隣のバトル会場にあのアイリエッタが来てるんだってよ!
観客B:アイリエッタって……『GS』でチャンプを殺したコードマンだろ!?
シャーロット:っ!アイリ君が、ここに? あの事故以来公式戦には通信でしか出場してなかった彼女が……
シャーロット:当事者に話を聞ける滅多にないチャンスだ!!(プレイヤー)クン ボクちょっと行ってくるよ~
――たったったったったっ
プレイヤー:シャーロット!?
クロード:……行ってしまったな
クロード:さっきまで俺達のバトルを観ていた観客達も隣の会場へ詰めかけている 事件現場の野次馬の様だ……
クロード:あの事故の原因はビホルダーの発表によれば『素体の整備不良』
クロード:アイリエッタは真剣勝負をしていただけ 彼女には何の非もない
クロード:だが変な噂が立ってしまった 公式戦にも出づらい状況だ
クロード:チャンプを愛していたファンは、気持ちのやり場がないのだろう だから、こんな状況に……
プレイヤー:ファンの気持ちが分かるの?
クロード:事件には人の感情が絡む
クロード:……と俺に教えてくれた人がいた 人の感情の動きを考慮する事は、捜査の基本だ
クロード:――(プレイヤー) お前は大きな不安を抱えているようだな
プレイヤー:<選択肢>(どちらも結果は同じ)
A:えっ?
B:そそそんな事ないけど!?
クロード:先程のバトル シャーロットもお前も何か他の事に気を取られているようだった
クロード:負けた俺が言う事ではないが 足並みがそろっていないように感じたのだが…………?
※控室へ移動
クロード:ふむ、つまり(プレイヤー)の悩みを纏めると――
クロード:最近のシャーロットはセネト・ロールダイスの事故調査に夢中で、全く自分に構ってくれない
クロード:その上、自分よりシャーロットと馬が合う男が現れ、心の距離が出来てしまった
クロード:寂しくて寂しくて仕方ない 一体自分はどうすればいいのか――
プレイヤー:<選択肢>(どちらも結果は同じ)
A:もうやめてー!
B:さ、寂しくなんかねーし!
クロード:む……済まない 俺の言葉が癇に障ったか……?
クロード:時折言われるんだ ストレート過ぎると……
クロード:しかし気になるな そのリィチという男……『タロット』の事件を知っているなんて……
プレイヤー:クロード、知ってるの?
クロード:ああ…… その場に俺も居合わせたからな
※回想
クロード:あの日はそう、雨だった――
――サアァァァ…………
クロード:……本当に現れるんだろうな?
シャーロット:ボクを誰だと思ってるんだい? 名探偵シームズだよ
シャーロット:このボクが言うんだから間違いない…… 盗賊団の次の狙いはこのビホルダー美術館だ
シャーロット:奴らはきっと この夜間の展示品入れ替え作業を狙ってやってくる……!
シャーロット:だからこうやって 荷台に隠れていれば――……
――ガクンッ
クロード&シャーロット:っ!?
――ブォォォォン!
窃盗団:美術品はこのトラックごと頂くぜ――っっ!!
クロード:……潜入するのは荷台じゃなくて運転席にするべきだったな
シャーロット:う~ん そこまでは推理できなかったね
窃盗団A:ハッハー! 上手くいったぜ!
窃盗団B:後は仲間の所へ向かうだけだな――
ピピッ 外部からのロックを認証 走行を停止します
窃盗団A:何だッ!?走行停止って――!?
窃盗団B:ってか、カーブ!! 曲がりきれな――――
――がしゃーん!
窃盗団A・B:…………きゅう
シャーロット:ごめんごめーん まさかぶつかっちゃうなんて
クロード:美術品に損害が出たらどうする!
シャーロット:ええ~っと! ホラ! 運転席で伸びてる犯人捕まえるのが先じゃない?
クロード:くっ…… 美術品の確認を頼む!
シャーロット:はいは~い
シャーロット:…………しっかし 派手にやらかしちゃったな 大半は問題ないみたいだけど……
シャーロット:うげっ これケースが開いちゃってるよ 中身、大丈夫かな――
――キィィン……
シャーロット:っ!?!?
クロード:シャーロット……!? 今の光は――
シャーロット:………………………
クロード:…………シャーロット?
クロード:どうしたんだ? その『タロット』は なんだ――……!?
※回想終了
クロード:シャーロットは あのタロットを見てから様子がおかしかった 何か引っかかりを覚えていたようだ
プレイヤー:<選択肢>(どちらも結果は同じ)
A:どんなタロットだった?
B:クロードは見たの?
クロード:俺が確認する前に回収されてな
クロード:しかしやはり解せんな そのリィチという男…… シャーロットがあのタロットを気にしていた事を知っている
クロード:未然に防いだ盗みだ この出来事は公に出るどころか 事件にすらなっていない 一体どこから情報を……?
プレイヤー:<選択肢>
A:シャーロットに近づけさせない
クロード:ふむ そうした方が賢明かもしれんな……
B:解けなかった謎って一体……
クロード:……それについては 俺も分からん
クロード:ただ…… シャーロットはあのタロットカードに、何か謎を発見したのだろう
シャーロット:なんの密談をしているのかな? クロード君 (プレイヤー)クン?
プレイヤー:<選択肢>
A:うわあっ!?
シャーロット:ちょっと驚きすぎだよ~ バケモノでも見たみたいにさ 失礼じゃないか?
B:お、おかえりぃ~
シャーロット:なんだい? 犯行が見破られそうになった犯人みたいな顔してるけど?
クロード:シャーロット…… アイリエッタには会えたのか?
シャーロット:それがさぁ、アイリ君ってば バトルが終わったら早々に帰っちゃってさ 声を掛ける暇すら与えてくれなかったよ
シャーロット:あ、でもいい事もあったんだ! リィチ君から連絡が来てね~ 今度会う事になったんだ~!
プレイヤー:!!
シャーロット:さっさとあのセリフの意味を教えてよ、って せっついてみたんだけど会うのが条件って言われちゃってさ
シャーロット:な~んか乗せられてるみたいで気乗りはしないけど でも彼の言葉の意味を漸く知る事が出来るよ
シャーロット:……あの謎の手掛かりは一体何なのか……
シャーロット:どうして彼は『タロット』の事を知っているのか……!
プレイヤー:シャーロット……
シャーロット:真実が待ち遠しいよ~……!!
- story/charlotte-s3-3.txt
- 最終更新: 2020/06/10
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