レヴィル・デヴィラ（1章 1話）

親睦を深めるためにもレヴィルの家に訪問する主人公とミーナ。しかし、そこに彼女は居らず――。

ミーナ「今のところ対戦自体は問題無く進んでおります……ですがやはりコードマンとコンコードは信頼関係があってこそ割り切ってバトルだけ行う関係というのも不可能ではありませんが勝ち抜いた先のことを考えるとこのままでは良くないかもしれませんね……」

<一度レヴィルに会って話そう>

ミーナ「（主人公）さん……」

ミーナ「そうですね。こういうことはまず話し合うことが大切です　一度レヴィルさんと会ってじっくり話しを聞いてみましょう」

場面転換

ミーナ「……ここがレヴィルさんのお家ですね 今の時間ならまだここに居られると思うのですが……」

（呼び鈴）

???「ん……誰？」

???「ふわぁ……こんにちは えと、君たちは誰ですか？」

ミーナ「私はビホルダーグールプの広報AI識別ナンバー３１７ミーナと申します こちらはコンコードの（主人公）さんです」

???「コンコード……ってことはふたりはザ・ゼノンの関係者？」

ミーナ「ええ……それでここは建築家のコードマンレヴィルさんのお家だと伺って来たのですが……あなたは？」

???「僕はラヴィル・デヴィラ」

ラヴィル「ここに住んでいる建築家のコードマンは僕だけどレヴィルって……誰のこと？」

＜明らかに別人じゃない……？＞

ミーナ「え、ええ……先日挨拶したレヴィルさんとは見た目も性格も全く別の方のようですね……」

＜名前が似てるから間違えた？＞

ミーナ「ですが建築家のコードマンであることと登録されている住所が同じであることに変わりはありません そんな偶然あるはずが……」

（以下共通）

ミーナ「――念のために照合もしましたが型番も経歴もレヴィルさんと完全に一致しています これは一体どういうことなんでしょうか……？」

ラヴィル「え、ええと……？」

ラヴィル「あ……大変 もう現場に行く時間だ 悪いんだけど僕、今から仕事に行かなくちゃいけなくて…… お話なら移動先で改めて伺ってもいいですか？」

場面転換

職長「お前ら！ 今日も一日、ご安全に！！」

職人たち「ご安全に！！」

ミーナ「建築現場の様子は初めて拝見しましたがすごい熱気ですね！」

ラヴィル「よかった 朝礼に間に合ったぁ……」

職人A「あ、ボス また寝坊したのか〜？」

職人B「ははは。まったく仕方ないヤツだな！」

ラヴィル「え、えへへ……」

職人A「それでボス、この方たちは？」

ラヴィル「ええと、おふたりはビホルダーグールプの関係者らしいんだけど…… あ、そういえば誰か探してるんでしたっけ？」

ミーナ「え、ええ……そうなんですが私たちも少々何が何だかわからないと言いますか……」

ラヴィル「は、はぁ……？」

職人B「そういえばボス、朝礼前に何か相談があるって言ってませんでしたか？」

ラヴィル「あ、そうだった 実はこの工法についてみんなに相談したくて……」

職人A「どれ……ほう、新技法を使うのか」

職人B「だがこれを採用するとなると結構高くつくぞ 原価から見直さないと」

ラヴィル「それなら試算してみたけどこっちの費用を抑えれば問題ないよ。相談っていうのはこれとは別で……」

ミーナ「……あのような屈強そうな職人さんたちと対等に仕事をこなされてるなんてラヴィルさんはすごいですね」

ミーナ「……状況的にもデータ的にも彼が（主人公）さんと契約した建築家のコードマンであることは間違いありません…… だとしたら、レヴィルさんは今どこに……」

ラヴィル「あと、工事の進歩はどうかな？」

職人A「概ね工程表の通りだがどうせ直接確認するだろ？」

ラヴィル「うん、お願い」

ラヴィル「！？」

職人B「どうかしたかボス……？」

ラヴィル「うん……これは……なんか、違う…… 違う……違う……」

職人B「あー また始まっちまったか……」

ラヴィル「いや……他にも方法が……こうすれば……でも」

ミーナ「あ、あの…… ら、ラヴィルさん……？」

職人A「無駄だせ嬢ちゃん うちのボスはああなったらしばらくどうにもなんねぇ」

職人B「おーい、職長に連絡しろ！ 作業は一旦中止だ！」

ラヴィル「……」

ラヴィル「やっぱりだめだ…… これは違う、やっぱり違う…… でも、工期が……納期が……でも、これは……」

ラヴィル「この『作品』は……」

???「――だったら壊してやる」

暗転

ラヴィル「あれ……僕、寝ちゃってた……？　僕、さっきまで現場の進歩を確認してて……そうだ……早く指示を出さないと納期もあまりないのに――」

破壊された建物

ラヴィル「……え？」

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