キィラン・カッチラム(3章4話)

キィラン「…………ここが 君の隠れ家?」

ランバーン「まあ、そのひとつだな」

ランバーン「そう警戒するな スラムは初めてか?」

キィラン「……初めてではないけど 慣れてもいないね」

ランバーン「そうだろうな こんな日陰にいるのは後ろ暗いところがあるヤツに決まってる」

キィラン「……わからないな」

ランバーン「なにがだ?」

キィラン「君は コードマンでありながらスラムに住んで……」

キィラン「盗賊みたいなことを生業にしてるって聞いたことがある」

キィラン「君ほど実力のあるコードマンが、どうしてこんなところで物盗りなんていう卑怯な真似を……」

ランバーン「「こんなところ」で「卑怯な真似」か ずいぶんなお褒めの言葉で」

ランバーン「それより リストのことだ」

キィラン「ああ……さっき君はこのリストが『消去計画』に関わってるって言ってたよね」

キィラン「『消去計画』ってなに?「消去対象」ってどういうこと?」

ランバーン「…………」

ランバーン「……お前らが考えてるとおり このデータが作られたのはビホルダーの内部だ」

キィラン「…………!」

ランバーン「このリストに載ってるのは『危険分子消去計画』の対象者」

【『危険分子消去計画』?】

ランバーン「ビホルダーの想定を超えた特殊な進化を遂げているAIを対象にした計画らしい」

ランバーン「進化が目立つAIってことだから 「消去対象」は当然ほとんどコードマンだけどな」

キィラン「「消去対象」……「消去」ってどういうこと?なにをされるの!?」

ランバーン「さあな 物理的にぶっ壊すか 初期化するか……」

ランバーン「どっちにしても コードマンのままじゃいられなくなるだろう」

キィラン「そんな……ののっちが危ない……!」

ランバーン「なんだ? 「ののっち」?」

キィラン「ノノイン・ニルオン! 私の親友だよ!」

ランバーン「…………」

ランバーン「……そうか 『親友』……」

ランバーン「……それは ご愁傷様だったな 『消去計画』の首謀者はビホルダーの幹部連中だ」

ランバーン「今のお前が太刀打ちできる相手じゃねぇよ」

キィラン「そんなことは関係ない!!」

ランバーン「……!?」

キィラン「相手が誰であろうと ののっちに手出しはさせない!」

キィラン「私はののっちを…… 親友を守りたい!!」

ランバーン「…………」

選択肢 【手を貸してほしい】/【どうすればいいか教えてほしい】


→【手を貸してほしい】

ランバーン「手を貸す?」

ランバーン「いいのか?俺はお前らが言うように「こんなところに」に住んで「卑怯な真似」に手を染めた外道コードマンだぞ」


→【どうすればいいか教えてほしい】

ランバーン「どうすればいいか、だと?」

ランバーン「ビホルダーに歯向かうことになるかもしれないんだぞ 無事で済むと思ってんのか?」


キィラン「そ、そうだけど……」

キィラン「私は、ののっちを守らなきゃ……!」

ランバーン「…………」

ランバーン「……やれやれ 言っても聞きそうにねぇな」

キィラン「……?」

ランバーン「ともかく 『消去計画』を進めてる連中はまだ表立って動いてるわけじゃない」

ランバーン「ノノインも少しのあいだなら安全だろう」

ランバーン「問題はむしろお前らだ」

キィラン「えっ? 私たち?」

ランバーン「ああ 『消去計画』の実行者はかなり強引な野郎でな」

ランバーン「『消去計画』のことを知ったヤツは片っ端から消されてる」

キィラン「消されてる……? そんなニュース見なかったけど……」

ランバーン「それを揉み消せるのがビホルダーってヤツらなんだよ」

ランバーン「どうでもいいような情報にアクセスしただけで消されたヤツもいる」

ランバーン「リストなんて持ってることが知れたら、どうなるか……」

ランバーン「わかったら、おとなしく俺にリストを寄越せ」

キィラン「でも、そうしたらリストを持ってる君はどうなるの?」

ランバーン「なんだ 心配してくれんのか?」

ランバーン「ありがたいがな 俺も裏稼業が長ぇんだ 取引のルートがある」

キィラン「取引……?」

(振動)

キィラン「……!? 入り口を一撃で……!!」

NULL「…………」

キィラン「……!! アイツ……私と(プレイヤー名)が倒したオフィシャルAI……!?」

ランバーン「チッ……! 言ったそばからこれか……!」

キィラン「えっ…… 『ザ・ゼノン』のバトル成立通知……? 相手は『NULL』……」

キィラン「賭けるエレメントは……すべて!?」

キィラン「(プレイヤー名)このバトル、承諾したの!?」

【勝手に成立してた】

ランバーン「おいおい…… エレメントオールインの強制ゼノンザードかよ……!」

キィラン「どうしよう(プレイヤー名)……! 負けたら私たちのエレメントがゼロになっちゃう!」

選択肢 【闘おう】/【やるしかない】


→どちらを選択しても

キィラン「……!!」


キィラン「そうだよね……全力で来いって挑まれたなら全力で応えないと……!!」

【絶対に勝つ!】

キィラン「闘おう、全力で」


キィラン「───(プレイヤー名)気合い入れて行くよ!!」


ストーリーバトル NULLとバトル


前 3話 次 5話

コメントを入力:
画像の文字が読めなければ、文字を読んだ.wavファイルをダウンロードして下さい。
 
  • story/kyiran-s3-4.txt
  • 最終更新: 2020/07/12