ヨルスケ･ヨーライハ（1章4話）

ヨルスケ 「5年前、表舞台から突如姿を消したカブキ役者がいた――名は、二川鯛蔵」

ヨルスケ 「その行方を追って目撃情報を募集中」

ヨルスケ 「どんな小さな情報でも構わないよ　 なにとぞ平に、ご協力を」

シャーロット 「ふむふむ CMを利用して全国から情報を集める作戦か」

シャーロット 「これなら有力な手掛かりをゲットできるかも」

シャーロット 「ブンキチ君　 師匠、見つかるといいね」

ブンキチ 「……は、はい……」

シャーロット 「…………………………」

ブンキチ 「各地からたくさんの目撃情報が寄せられました」

シャーロット 「さすがヨルスケ！影響力抜群だね～」

ヨルスケ 「まぁね～」

シャーロット 「ではでは、早速捜査開始！」

【捜査って？】

シャーロット 「こういう情報って中にはデマとか勘違いだったりとか使えないものもあるからさ」

シャーロット 「そういうのをひとつひとつ精査していくんだよ」

シャーロット 「ふふ、燃えてきたよ～」

ヨルスケ 「苦苦苦……☆　 お手並み拝見といこうか」

シャーロット 「…………………」

ブンキチ 「何か分かりましたか？」

シャーロット 「……鯛蔵の居場所」

ブンキチ 「……！」

ブンキチ 「な、なら……師匠はどこに……？」

シャーロット 「でも……」

シャーロット 「おかしい」

ブンキチ 「え……？　 ど、どういうことですか？」

シャーロット 「情報が正確過ぎる」

シャーロット 「普通こういう風に集めた伝聞って もっと穴だらけで……」

シャーロット 「その穴だらけの情報を繋ぎ合わせて推理するのが 腕の見せ所なんだけど……」

シャーロット 「今回は、鯛蔵の足取りが正確に分かってしまう……」

シャーロット 「……誘導されてるみたいにさ」

ブンキチ 「ゆ、誘導……？」

シャーロット 「『鯛蔵はここにいると思ってくださいよー』って」

ブンキチ 「……！」

シャーロット 「そういう風に誘導されてるみたいな情報なんだ」

ヨルスケ 「へぇ～　 探偵って、そんなことまで分かるんだねぇ」

シャーロット 「当然だろ　 まぁ、三流じゃ気が付かないだろうけど」

ブンキチ 「……………………」

シャーロット 「……………………」

シャーロット 「ねぇヨルスケ　 この情報の発信元は特定できるかな？」

ヨルスケ 「それは難しいよ　 匿名で募集したから」

シャーロット 「ふぅーん……」

ヨルスケ 「どうかしたかい？」

シャーロット 「ヨルスケ、何か隠してない？」

選択肢【いきなり何を……】/【どういうこと？】

→【いきなり何を】 シャーロット 「探偵のデータが言ってるの　 ヨルスケを疑えって」

→【どういうこと？】 シャーロット 「うーん　言語化は難しいんだよね　……ま、探偵の勘ってやつで」

ヨルスケ 「そんな漠然とした質問をされても困るなぁ　 どう返したら君が満足するのか見当もつかないよ」

シャーロット 「じゃあ質問を変えるよ」

シャーロット 「二川鯛蔵の居場所　 キミ、本当は知ってるんじゃない？」

ヨルスケ 「んー　 それはねぇ……」

シャーロット 「答えはイエスかノーで」

ヨルスケ 「………………」

シャーロット 「あ、ウソはダメだよ？」

ヨルスケ 「……面白くないなぁ」

ヨルスケ 「君の質問に答えるのは簡単さ　 だけど、そこまで君に従う理由がない」

ヨルスケ 「ちょっと強引過ぎる捜査じゃないかい？ 嫌いじゃないけどね　 苦苦苦苦……」

シャーロット 「言い方が気に障った？ でも、これもプログラミングされてる設定だからさ」

シャーロット 「99%あり得ない可能性でも潰しておかないと気持ち悪いんだ」

ヨルスケ 「自分だけ楽しむつもりかい？ 俺には何もご褒美がないのかな？」

シャーロット 「……確かに」

シャーロット 「なら『ザ･ゼノン』で勝負する？」

ブンキチ 「そんな、簡単に……」

シャーロット 「お互いの同意があれば個人戦を行うのは自由だよ」

シャーロット 「ヨルスケ　 ボクが勝ったらさっきの質問に答えて」

ヨルスケ 「いいよ　 君が負けたら？」

シャーロット 「キミが欲しいだけのエレメントを渡すってのはどう？」

ブンキチ 「えっ……！？」

ヨルスケ 「太っ腹だねぇ　 俺が勝った場合と釣り合わない気がするけど」

シャーロット 「それくらい覚悟を見せなきゃ　 キミを楽しませられないだろ」

ヨルスケ 「いいねぇ……！その勝負、受けて立つよ」

ヨルスケ 「(プレイヤー名)　 君もいいよね？」

選択肢【当然！】/【本当にやるの……？】

→【当然！】 ヨルスケ「じゃあ、始めようか」

→【本当にやるの……？】 ヨルスケ「乗り気じゃない？　でも、俺の身の潔白のために協力してほしいなぁ」

ヨルスケ「浮浮浮浮浮浮浮浮……☆」

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