ストーリー(ヒュートラム)3章 Viaggio 3話

ラヴィル

 旅行に行こう……!


【急にどうしたの……?】

ラヴィル

 竜胆の作戦のお陰で ヒュートラムが何で忙しいかは分かったけど、

 結局十分な休みは取れてないでしょ

 その事を 僕が普段お世話になってる人に相談してみたんだ



職長

 まー、常に動き回ってないと落ち着かないって性分の奴もいるしなあ

 そういう奴ってのは大体休みは遊んでリフレッシュしてんな


ラヴィル

 遊び……?


職長

 スポーツしたり 車いじったり……あと旅行とか行ったりよ

 俺だったら 静かな温泉地行って 色んな事一回忘れて 美味いもん食って 気持ち切り替えてえなあ!



ラヴィル

 旅行に連れ出せば その間は忙しさを忘れて

 リフレッシュしてくれそうかなって思って!


【A:旅行行きたい!】

ラヴィル

 (プレイヤー名)もそう思う?

【B:旅行って案外疲れるけどね】

ラヴィル

 どうしてかな……今 (プレイヤー名)からものすごく……年齢を感じたよ……

ラヴィル

 ヒュートラムだったら 例えば美術館巡りとか

 世界的なブランド街へ視察とか言えば来てくれるかも

 きっと楽しんでくれる筈

 ねえ、一緒にヒュートラムに提案してみようよ……!



フィオーレ

 アタシは良いと思うわ

 行ってらっしゃいよ


ヒュートラム

 おい……勝手に話を進めるな

 進行中のプロジェクトや新作の構想…

 やるべき仕事は山積みなんだか


フィオーレ

 ヒュー様?

 社長が働きすぎると目下の者は気を使って休めなくなってしまうんですよ?


ヒュートラム

 ……しかしだな……


フィオーレ

 それともなんです?

 トップが少し休んだくらいで

 仕事がうまく回らなくなるのですか?アナタの会社は


ヒュートラム

 む…………


フィオーレ

 アナタが手を抜けない性分なのは分かりますが……

 たまには部下に任せちゃってもいいんじゃないですか?


【行こうよ、ヒュートラム】

ヒュートラム

 ……………………ハァ

 ……バトルの次は旅行か……

 ……まあいい 今回は付き合ってやろう


【フィオーレとラヴィルも行こう】

ラヴィル

 …………!


フィオーレ

 さっきの話聞いてたでしょ?

 ヒュー様に任されたんだからアタシは行かないわよ


ラヴィル

 僕は……えっと、いいの?お邪魔して…


ヒュートラム

 ……表情は『行きたい』と言っているが


ラヴィル

 っ!


ヒュートラム

 気を遣う必要はない

 お前が望むのなら来ればいい


ラヴィル

 えっと…………

 ……レ、レヴィル、どう思う?


レヴィル

 ラヴィルは行きたいんだろう――?

 なら――行けばいい

 自分を押し殺さなくてもいい――


ラヴィル

 レヴィル……、ありがとう


レヴィル

 ……っ


――プツッ


フィオーレ

 あらあら

 お礼を言われるのが恥ずかしいだなんて かわいらしいこと


ラヴィル

 ……(ブレイヤー名)

 僕も同行させてほしい……!


ヒュートラム

 フッ 旅行関連の事は(プレイヤー名)とラヴィルに任せるぞ

 ……そろそろ次の予定だ


ラヴィル

 それって例の調べ物?


ヒュートラム

 ああ


【何か手伝えない?】

ヒュートラム

 …………いや お前の手を煩わさせはしない

 それより、今私が命じた仕事を全うしろ

 私の秘書として……私を満足させられるプランを立てておけ

 ――では出てくる


ラヴィル

 まだちょっと心配だけど……

 でも僕達は僕達で ヒュートラムに楽しんでもらえるような旅行の計画を立てておこうか



 ――旅行計画――

 1日目は、首都で

 ・美術館巡り (芸術の都で(プレイヤー名)の審美眼を磨く!)

 ・有名ブランド街を歩く (ここでしか買えないボタンやビジューもあるみたい!)

 夜は郊外のホテルへ

 2日目は、自然を堪能!

 ・ボートで運水路をゆく (石造りの街の景観を楽しみます)

 ・有名なピーチへ (ここの夕日はすっごく綺麗らしい!)

 …………………………………………………

 …………………………………………………

 …………………………………………………

 …………………………………………………

 …………………………………………………



ヒュートラム

 フン………


シャーロット

 なにその父性溢れる微笑み~

 ……メッセージ?


ヒュートラム

 (プレイヤー名)とラヴィルからな

 明日から旅行に連れまわされるんだ


シャーロット

 ――『やれやれ』って?

 その割には頬緩んでるけど? ホントは楽しみと見た


ヒュートラム

 私がか?


シャーロット

 今度は自嘲……さっきのパパスマイルの方が素敵だったけどな~


ヒュートラム

 フン 軽口はここまでだ

 ――行くぞ



ランバーン

 ……………………チッ

「名探偵』に本気出されちゃあ 盗賊も形無しか


シャーロット

 いやいやご謙遜を~

 君の居所探すのすっごく苦労したんだよ?

 情報のプロテクトが固くてね

 流石防犯プログラム出身だね~


ランバーン

 嫌味にしか聞こえねぇな

 それに、探してたのは俺じゃねぇだろ


シャーロット

 まあね~どうしても「彼女」に会いたかったんだ

 ボクもヒュートラムも


ランバーン

 情報は、知っている奴が増えれば増える程秘匿できない

 コイツを誰かに引き合わせれば その誰かから情報が洩れる

 ――ビホルダーに狙われる


シャーロット

 ボクら口は堅いよ?


ランバーン

 一度漏れてしまえば同じ事だ

 ……こうなりゃビホルダーに「視られて」ない事を祈るしかねぇ

 コイツの『記憶』はヤツらへの対抗策なんだ……


シャーロット

 ……この捜査で得た情報は君にも共有する 約束する

 だから……会わせてくれないか「彼女」に――


ランバーン

 …………………………


???

 ――覚悟が、あるのなら


ヒュートラム

 ――!


アイリエッタ

 ――貴方に、真実を背負う覚悟があるのなら お話ししましょう


ヒュートラム

 ――アイリエッタ・ラッシュ


シャーロット

 探してたよ、アイリ君

 ランバーンに匿われてるとは意外だった


アイリエッタ

 ……あの一件があって ビホルダーに目を付けられているのです


ヒュートラム

 奴らにとって、お前は事故の真実を知る者だからな


アイリエッタ

 ……ええ



アイリエッタ

 敵プレイヤーのライフにアタックを


セネト

 俺はッッ

「エレメント』が足りないんだ!!!


《 ライフアタック音 》



 ボードゲーム ハ

 トッテモ タノシイヨ

 キミハ ボクニ

 チョウセン スルノカイ?

 ボクハ ツヨイゾ

 ゼッタイ マケナイカラネ!


アイリエッタ

 ………………ッ!?



アイリエッタ

 ビホルダーグループは あれを事故だと公表しました

 しかし………一番近くで見ていた私には分かります

 あれは事故ではない、と


ヒュートラム

 話せ あの時一体何が起きた?

 あれは……『エレメント」とは何なのだ?


アイリエッタ

 ……………………


ランバーン

 社長さんよ

 今一度聞くが、覚悟はあるか?

 知ってしまえば天下のビホルダーを敵に回しちまうぜ?

 それでも――……


ヒュートラム

 ――ビホルダーなど関係ない

 私は、『真実』を知る為に来たのだから……!!


ランバーン

 ……………………

 何もかも捨てていい

 そんな目だな……


ランバーン

 それは覚悟か? 諦めか?


ヒュートラム

 意志だ…………!


ランバーン

 ……………………!


アイリエッタ

 ――そこまで意志が固まっているのなら

 お話しても大丈夫でしょう……


ランバーン

 俺は反対だがな


アイリエッタ

 確かに知れば『危険』を伴う情報です

 しかし、全てのコードマンはこの事実を知らなければならない


ランバーン

 ……………………


アイリエッタ

 ……お教えします

 『エレメント』の……「ザ・ゼノン』の真実を――




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ヒュートラム・オブリカーン

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4章 Cuore
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