ストーリー(ヒュートラム)1章 Sii bella 5話
ヒュートラム
人間になる……これはAI進化の最終目標と言えるだろう
AIは、ロボットは、人間に近づくよう進化してきた
完全なAIになるという事は、即ち人間になるという事だ
……と言うのは、私の可笑しな願いに理由を取って付けただけだが
本当に突拍子もない事を仕出かす女だった
AIとしての思考回路しか持たない私を混乱させよく揶揄った
コードマンになった時 私は思った 漸くこの人間を理解できるのだと
だがその矢先……
死んだ
死んだら本当に何も残らないんだな 焼かれて骨になるだけ
プログラムにはバックアップがあるのに
あいつを後から解析する手段もない 記録を何度も何度も再生するしか方法はない
しかし解らなかった
ならば、と人間の望む服を何着も作ってみた
そうやって様々な人間と接していけば何か解るかもしれない、と……
だがそれも無駄だった
人は、共感出来る生き物だ 死を悼む事が出来る
共感……分かるようで分からない……
あいつが何故笑って、何故怒って、何故泣くのか……理解したかった
理解すれば、共に笑ったり、共に怒ったり、共に泣く事が出来たのだろう
人であれば、そうしてやれたのにな
…………人間から見れば さぞ滑稽だろう こんな願いなど……
【A:滑稽じゃない】
ヒュートラム
……お前は馬鹿か?
こんな話、真剣に聞いて……
【B:素敵な夢だと思う】
ヒュートラム
それは……本気で言ってるのか?
皮肉ではないのか?
ヒュートラム
……………………
あいつも……そう言うんだろうな……
ミーナ
ヒュートラムさん……
ヒュートラム
では次はお前の番だ、(プレイヤー名)
ミーナ
え?
ヒュートラム
この私がわざわざ話してやったのだ
お前も話せ……ザ・ゼノンに参加する『目的』を!
【A:楽しいから!】
ヒュートラム
それだけ、なのか……?
【B:好きだから!】
ヒュートラム
ゼノンザードが
好きなだけ、だと……?
ヒュートラム
……ただそれだけで、こんな厳しい戦いに身を投じるとはな
フフ……全く、人間と言うものは……実に、理解し難い
フィンセラ
あのふたり、以前と様子が違う……
……ちっ 楽出来ると思っていたのに……
ヒュートラム
……行くぞ、(プレイヤー名)
完璧で美しいバトルを……私が求めるのは それだけだ
<ヒュートラムVSフィンセラ戦開始>
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- 最終更新: 2020/08/27
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