ストーリー（ヒュートラム）2章 Emozione 3話
ヒュートラム
暗い顔をしているぞ（プレイヤー名）
【だって……】
ミーナ
（プレイヤー名）さんとフィオーレさん……
リャン常務取締役が決算報告を偽造した証拠を手に入れようと
ふたりでずっと調査続けていたのに……なんの証拠も……
このままじゃヒュートラムさんは今日の株主総会で……っ！
ヒュートラム
心配は無用だ
ミーナ
ですが……！
ヒュートラム
そう言って ここでグズグズしている訳にもいかん
運転手
――社長、そろそろ……
ヒュートラム
うむ……
ミーナ
……っ
社員C
（プレイヤー名）さぁん！
ヒュートラム
む？
社員C
フィオーレさんがお呼びです
今すぐ社長室に来てくれと
ミーナ
っ！
もしかして何か証拠が見つかったとか……？
【行こう】
ヒュートラム
――私は先に行く
ミーナ
ヒュートラムさん……
【A：会場で待ってて】
ヒュートラム
ああ……
【B：ここで待っててよ】
ヒュートラム
子供じゃあるまいし……
株主を待たせる訳にはいかん
ヒュートラム
また、後でな
――ブウゥゥゥン……
ミーナ
……ではフィオーレさんの所へ向かいましょう！
社員C
……………………
ミーナ
フィオーレさんっ！
フィオーレ
なっ、何！？
【A：どうしたの？】
フィオーレ
どうしたのって……ソレこっちが聞きたいわよ
急に何？ アンタ達に構ってる暇なんかないんですけど！？
【B：証拠見つかったの？】
フィオーレ
見つかってたら こんな事してないわよォッ！！
フィオーレ
株主総会が始まるまで あと少ししか時間ないけど……
ギリギリまで粘って何としても証拠を見つけるの！
ミーナ
で、でも先程社員の方に
フィオーレさんが（プレイヤー名）さんを呼んでいるから急いでと……
フィオーレ
そんな事、誰にも頼んでないわよ……？
ミーナ
え……？
フィオーレ
ちょっと……どういう事……？
【A：嫌な予感がする……】
フィオーレ
もしかして……反ヒュートラム派が何か企んでるんじゃ……？
（プレイヤー名）とヒュー様を引き離して何かを……
【B：ヒュートラムの所へ行こう！】
フィオーレ
ヒュー様をひとりきりにさせる為の策略……！？
それなら急いで会場に向かわないと！
フィオーレ
付いてきなさい（プレイヤー名）！
――キィッ……
ヒュートラム
……運転手
運転手
はい
ヒュートラム
ここは株主総会の会場ではないよな
運転手
はい
ヒュートラム
リャンに頼まれたか
運転手
はい
貴方の解任が決まるまで
貴方にはここで大人しくしていてもらいます
ヒュートラム
それは出来ない
私は歩いてでも向かうぞ
――ジャキっ
ヒュートラム
！
運転手
なら、これで足でも撃ち抜きましょうか
コードマンと言えども素体を破壊されれば動けないでしょう
ヒュートラム
………………
司会
それでは、H&L社 緊急株主総会を始めます――
フィオーレ
そんな……ヒュー様 来てないなんて……！？
ミーナ
私達より先に出たのにどうして……！
【どこか別の場所に……？】
フィオーレ
きっとそうよ
この決議が終わるまで ヒュー様が一切手出し出来ないように……っ！
リャン
くくっ……
社員A
上手くいったみたいですね
リャン
ああ
この決議に対しヒュートラムが なんのアクションも起こさなければ
株主達の不信感も募り ヒュートラム解任に賛成するだろう……
お前の天下はもう終わりだ
ヒュートラム・オブリカーン
ヒュートラム
……………………
運転手
私の実家はね 小さな町工場で
ファスナーを生産してました
H&L社と取引していまして
AUBREYKAHNの衣服にも使用された時には
家族としてそれは誇らしかったですよ
だけど……私の兄の代になってから 貴方は急にうちとの取引を打ち切った
お陰でうちは倒産
その内 経営が立ちいかなくなり 首が回らなくなって……最後に……
ヒュートラム
……………………
運転手
まあ、貴方はそんな会社の事なんて覚えてないでしょうが
ヒュートラム
覚えているさ
――代替わりで 相悪な製品を出すようになったファスナー工場の事だろう？
運転手
なッ！？
ヒュートラム
その後の事までは知らなかったがな
私は、私の美学に反するものは使用しない
私のブランドに、仕立てる服にそれが必要無かった
ただ……それだけだ
運転手
……ぐッ！！
ヒュートラム
それよりも……
お前という男はなぜこんな事をする？
教えろ
運転手
ああッ！？
ヒュートラム
私がお前の兄に直接手を下した訳ではないのに恨む
逆恨みと言うやつだな なんて感情的な行動だ……
それにこんな犯罪まがいの事にまで手を染めるとは
冷静に考えれば損でしかない
成功しても失敗しても失職確実
リャンから買う金も 連れ去るだけならたかが知れているだろう
……お前の『心』の中を見てみたい
運転手
！？
ヒュートラム
理性が欠落する程に 恨みと言う感情で支配されている……
その『心』とやらを
運転手
お前……
一体何なんだッ……！？
ヒュートラム
私の思考回路は至って正常だ
もっと教えろ、お前のぐちゃぐちゃとした感情を……ッ！！
運転手
ッッ！
気持ち悪いんだよ！！
このクソAIッッ！
――ジャキっ！
ヒュートラム
おお
私を撃つか？
面白い、殺してみろ
運転手
っ！
ヒュートラム
私はコードマン、AIだ
素体を破壊されても バックアップが残っていれば
また新たな素体で活動できる
だから、気兼ねなく撃つといい
運転手
……！
ヒュートラム
私を痛めつければ お前の気も晴れるかもしれん
そうしたらまた私に教えろ
お前のその時の感情を
運転手
……！！
ヒュートラム
撃ってみろ！
運転手
……っ
ヒュートラム
さあ……！
運転手
……っっ
ヒュートラム
撃てと言っているッッ！！
運転手
……ッ
あああああああああああッ！！
――ッダアァァァァァン……！
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- 最終更新: 2020/08/27
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