ユーキリ・竜胆(1章2話)

竜胆のゼノンザード漫画のサンプルが完成するが、あまりにも現実とかけ離れた脚色に主人公は戸惑いを隠せない。不安になった竜胆は、ミーナのアドバイスに従ってクロードに評価を求めるが……

漫画風の背景

(ユーザー名)「……返してもらおうか 彼女を……!」

下っ端悪役※UR-D「ハッハッハ! まさか本当にやって来るとはな (ユーザー名)! そこまであの女が大事か!」

ヒロイン※アイリ「なんで……! こんなの罠に決まってるのに……!」

(ユーザー名)「バカ お前を置いて行けるかよ」

ヒロイン「(ユーザー名)……っ」

下っ端悪役「安心しろ お前たちふたりとも 地獄へ送ってやる!」

モブ悪役達※ヒナリア、レヴィル、ピモタ「ヒャッハーー!!」

仲間(イケメン枠)※キィラン「我々を帰す気は ないという事か……」

仲間(やんす枠)※ワンダくん「卑怯でやんすー! 卑怯でやんすー!」

(ユーザー名)「では行くぞ!

プログレッシブ・イグニッションっ!」

ザ・ゼノン会場

(ユーザー名)「ドローッ!」

仲間(イケメン枠)「あのカードは!」

仲間(やんす枠)「(ユーザー名)の 切り札でやんすっ!!」

下っ端悪役「初っ端からなんたる神引き!」

(ユーザー名)「さあ食らえ、神の鉄槌を!!!」

下っ端悪役「グワア~~~~~~ッ!!」

――ドカーーーーン!!

UR-Dが倒れ、場面転換

悪の組織のアジト

四天王(後に仲間枠)※シャーロット「……このゲームに負けた者は 死ぬ」

四天王(肉体派)※ランバーン「あれが噂のコンコード……」

四天王(女幹部)※メディーラ「クスクスクス 美味しそう……」

四天王(傀儡師)※ヨルスケ「面白い奴 次は僕達とバトルしてほしいねえ そう思うだろ?」

その傀儡※ののっち「カカカカカ……」

秘書※フィンセラ「あの少年のデータ 解析しておきましょう」

悪の親玉(実は父親)※ヒュートラム「(ユーザー名)…… 必ず潰すのだ……ッッ!!」

竜胆の書斎

竜胆「どうだ (ユーザー名) ゼノンザード漫画のサンプルだ……!」

――バァァン!

ミーナ「すごいです! まさかバトルが1ターンで 終わるなんて 私の中のゼノンザードの常識が 打ち破られましたよ……!」

竜胆「え? いやその…… ~~~~~~っ!」

――ぷしゅううう

(竜胆が倒れる)

<A 自分じゃない>

竜胆(戻ってきながら)「それは……少年向けの カードバトル漫画として 多少脚色させて もらったからな」

<B 他のコードマンのキャラが違う>

ミーナ「そうですね 実際の皆さんとは別人です」

竜胆(戻ってきながら)「それは…… 漫画にキャスティングしてみたんだ 少しキャラは違うかもな」

ミーナ「す、少しどころでは……」

ミーナ「……(ユーザー名)さん なんだか複雑そうな顔ですね やはりキャラが違うのは納得いきませんか?」

竜胆「ぼ、僕の漫画にケチをつけるというのか?」

<そんなつもりはないけど……>

竜胆「『けど』って…… やっぱり何かあるんだな だとすると……!

このまま出版社には出せないじゃないか! 不安で!!

何が気になるんだ 言ってみろ!」

<うまく言えない……>

竜胆「なん、だと!」

ミーナ「では…… 第三者に見てもらうとか?」

竜胆「第三者…… そんなの一体どこに……

あ!」

ザ・ゼノン会場

竜胆「クロードよ! どうかこの漫画を読んで評価してくれっ!」

クロード「何……?」

ミーナ「ええっ! 対戦相手に 頼んじゃうんですかっ!?」

竜胆「だって丁度ザ・ゼノンの バトルの予定あったし

色眼鏡で見なくて 真っ新(まっさら)な心で 読んでくれる人に 心当たりないし」

クロード「む…… 漫画というものは全く読んだ事がないのだが…… 俺でも手伝える事があるなら 協力はしよう」

竜胆「お前…… いい奴だな……!」

クロード「しかしその前にバトルだ 俺達は戦うためにここへ来たのだから」

<A さあ準備して、竜胆!>

竜胆「評価はバトルが 終わってからか まあいいだろう……」

<B いや早く読んでください>

クロード「竜胆も変わった奴だが そのコンコードであるお前も相当変わった奴だな 観客を待たせる訳にはいかないだろう」

クロード「では、行くぞ!」

ザ・ゼノン会場入り口

ミーナ「お疲れ様でした 竜胆さん (ユーザー名)さん

バトルの方は残念な結果となってしまいましたが……」

竜胆「漫画の事が気になって 展開を急いてしまったな…… それより――

どうだ、僕の漫画は?」

クロード「……これは本当にザ・ゼノンの漫画か?」

竜胆「え?」

クロード「ザ・ゼノンは コードマンとコンコード パートナーで戦うもの……

それなのに この漫画の主人公には バディがいない

主人公は(ユーザー名) なのだろう? その隣には竜胆、お前が 描かれていないのはおかしい」

竜胆「……!!」

クロード「先程のバトルも、お前達 バディの連携はなかった 今日の本当の敗因は――

……いや 求められたのは 漫画のアドバイスだけだな ……俺はこれで失礼する」

竜胆「バディ……

(ユーザー名)の隣に僕がいるべき……?」

選択肢を書いてね!

スクリーンショットを貼ってね!

プロローグ

1章「逆説のレゾンデートル」
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
2章「相剋のオーバーシア」
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
コメントを入力:
画像の文字が読めなければ、文字を読んだ.wavファイルをダウンロードして下さい。
 
  • story/rindou-s1-2.txt
  • 最終更新: 2020/06/10