ユーキリ・竜胆(1章5話)

ゼノンザード漫画に必要な「現実の面白さ」を見つけるため、竜胆と主人公は二人でゼノンザードの対戦をすることに。そこで竜胆が出した答えは……?

竜胆「ホログラムボードか…… 知識としては知っていたが……」

(ユーザー名)「自分も初めてやるんだけどね」

竜胆「こうして召喚すると……」

ミニオン「――グオオッ!」

竜胆「盤上にミニオンのホログラムが表示されるのか……」

(ユーザー名)「面白いでしょ?」

竜胆「……そうだな」

(カードをめくる音)

(ユーザー名)「じゃあ、アタック」

竜胆「む……! この僕を追い込むなんてやるじゃないか……」

(カードをめくる音)

竜胆「……………………

……なんか 『面白い』って 割とどこにでも散らばってるのかもしれない

(ユーザー名)「……うん」

竜胆「計算した壮大な『面白さ』じゃない『面白さ』って 漫画に持ち込めないと思っていた

今もそうは思うんだが……

でも少し これを描いてみたらどうなるんだろうって…… わくわくしている自分も居るんだ」

(ユーザー名)「描いてみてよ、それ

きっと今までの竜胆先生の漫画とは違う漫画になるんでしょ 読んでみたいよ」

竜胆「描いて、いいのかな」

(ユーザー名)「なんで?」

竜胆「いや…… わくわくもするけど不安もあるんだ……」

(ユーザー名)「ビビってる?」

竜胆「いや別にそんな事は……!」

(ユーザー名)「天才なんでしょ 竜胆は だったら描ける

……って、思うけど?」

竜胆「う…… そんな事言われたらやらざるを得ないだろう……」

(ユーザー名)「やってよ」

竜胆「!」

(ユーザー名)「やってよ」

<A 信じてるから、竜胆を!>

<B 自分達は面白いバトルが出来る!>

※どちらを選んでも変化はありません

竜胆「……っ!

(ユーザー名)…… 僕は――……!」

市街地

クロード「…………………………」

(原稿をめくる音)

竜胆「……どうだろう?」

クロード「このふたりからは ザ・ゼノンを勝ち抜いていく程の強い絆は感じられなかった……」

竜胆「……っ

そう、か……」

クロード「だが……

これからこの二人は成長し 強くなっていくだろう…… そんな予感がした

もしこの話に続きがあるのなら 是非見てみたい

そう思った」

竜胆「ク、クロードぉぉ……!」

ミーナ「やっと褒めてもらえましたね」

竜胆「厳しい編集だったぁぁ~!

クロード、君 もしかしたら名編集になれるかもしれんぞ!」

クロード「俺はただ感想を言っていただけだ」

竜胆「いやもうあとは場所がファミレスで 4、5時間くらいずっと打ち合わせしてる感じあったら 完璧に編集と漫画家だったぞ!」

クロード「……よく分からん」

竜胆「本当にありがとうクロード!! 飽きずにずっと付き合ってくれて……!

この漫画の続き、描くからな! ゼノンザード漫画と言えばユーキリ・竜胆 と言われるくらいの名作にしてみせる!!

ほんっっとうに ありがとう!!!!」

クロード「……役に立ったのならそれでいい」

竜胆「(ユーザー名)もだ」

<え?>

竜胆「……ホログラムボードでのゼノンザード…… あれで進めた気がするんだ

計算だけじゃなくて 冒険も出来るようになった

これは(ユーザー名)のお陰だ

……ありがとう」

<A どういたしまして>

竜胆「僕が人に礼を言うなんて貴重なんだからな 噛みしめるがいい」

ミーナ「え? でもさっきクロードさんに何度もお礼を言っていたような……」

竜胆「……!! それはその、えっと……!」

<B お礼は竜胆の描いた漫画全部でいいよ>

竜胆「現金な奴だなぁ……」

クロード「……竜胆 今から一戦しないか」

竜胆「え?」

クロード「漫画を読んで 今のお前達の実力を確かめたくなった」

ミーナ「再びバトルですか!」

クロード「この間は不完全燃焼だったのでな どうだ?」

竜胆「……フッ、丁度いい 僕も試したかったのだ 一歩踏み出せた僕と(ユーザー名)の力を……

行くぞ (ユーザー名) 見せてやろうじゃないか 僕たちの友情・努力・勝利を

僕らのゼノンザードはここからだぁぁぁっ!」

――ズッギャアアアアン!

(ストーリーバトル:クロード)

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プロローグ

1章「逆説のレゾンデートル」
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
2章「相剋のオーバーシア」
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
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  • 最終更新: 2020/06/10