ユーキリ・竜胆(2章2話)

「ザ・ゼノン」の試合で勝利を収めた竜胆とコンコード。だが、竜胆の様子がおかしい。

<ザ・ゼノン会場>

アナウンサー「勝者、竜胆&(ユーザー名)組ー!」

<ザ・ゼノン会場入り口>

ミーナ「おめでとうございます! (ユーザー名)さん 竜胆さん!」

竜胆「キサマ カ ……?」

ミーナ「え?」

ファンA「竜胆先生ーー! 今日も勝ちましたね!」

竜胆「ウヌッ!?」

ファンB「『ゼノビギ』新しい展開になってきましたねー! 来週がめっちゃ楽しみです!」

ファンA「僕達GSも竜胆先生に投票したんで!」

ファンB「『ゼノビギ』GS編 やれる事期待してます!」

竜胆「キ キサマラ ガ ソウ ナノカ ……!?」

ファンA・B「えっ!?」

竜胆「ボク ヲ ドウスル ツモリダ アアアア!!!」

ミーナ「様子がヘンです!?」

ファンA・B「り、竜胆先生が…… ご乱心だアアア~~ッ!!」

<竜胆の書斎>

竜胆「はあ…… (ユーザー名) ミーナ……すまなかった 迷惑をかけた」

ミーナ「落ち着かれたようで何よりです」

<一体どうしちゃったの?>

竜胆「…………………………」

竜胆「――『組織』、だ」

ミーナ「え?」

竜胆「どうやら僕は 組織に狙われているようなのだァァァッッッ!!」

――ピッシャーーン!!

(雷のエフェクト)

<A. は、はい?>

<B. なんだってーー!?>

※どちらを選んでも変化はありません

ミーナ「組織、とは……? 狙われているとは……? 何かあったんですか??」

竜胆「ここ数日、なんだか変な気配を感じる…… 外に出るといつも誰かにつけられているみたいなのだ……」

ミーナ「ええっ!」

竜胆「それだけじゃない アウロスギアや仕事場には1日10万件を超えるメッセージ 全て……」

竜胆「『友達になってよ』『友達になってよ』『友達になってよ』『友達になってよ』『友達になってよ』『友達になってよ』『友達になってよ』『友達に』」

<怖っ>

竜胆「昨日なんか仕事場のドアの前にいつの間にか オイルエナドリや冷えピトの詰め合わせが置かれていた!!」

<A. ストーカー!?>

竜胆「いや、もっと巨大な組織による犯行だ!! 闇の組織『ノア・シャドー』!」

<B. それ、ただのファンじゃ?>

竜胆「いや、これは僕を籠絡しようとする組織の作戦だ……! 闇の組織『ブラッディダークマター』!」

竜胆「だっていくつも気配を感じるんだもんっ!」

竜胆「おのれ~~っ 僕をどうするつもりなんだ組織ぃ!」

竜胆「こうやって不安にさせて作業を妨害するつもりか組織ぃ!」

竜胆「僕が天才過ぎるが故か組織ぃ!?!?」

<落ち着いて!>

ミーナ「……こういう時は プロに相談しましょう」

<プロ?>

ミーナ「いるじゃないですか (ユーザー名)さんも知ってる……プロが!」

<警察署 総合窓口>

クロード「人気漫画家を狙ったストーカーだろうな……」

クロード「また『編集としての意見が欲しい』とか、そういう事だと思っていたが」

竜胆「ウウウ……こうしている間にも暗黒秘密結社『宵闇の八咫烏』がぁ……」

<A. この通り参っちゃってる>

クロード「そのようだな」

<B. ミーナにも反応しないんだ>

ミーナ「私ですか?」

ミーナ「そう言えば今日は いつもみたいに『なななななっ!』とか 不思議な反応はされていませんね」

クロード「……それは重症かもしれん」

ミーナ「この調子ですと、漫画にも『ザ・ゼノン』にも悪影響が出てしまうのでは……」

ミーナ「せっかく『グレードSステージ』の得票数も上がっているのに……」

<A. グレードSステージ?>

ミーナ「『GS』、と言った方が馴染みはあるでしょう」

<B. ホントに!?>

ミーナ「ええ 『ザ・ゼノン』のプレイヤーであれば、やはり憧れますよね 夢の舞台ですから……」

ミーナ「ビホルダーグループが主催する公式大会のひとつ…… 年に一度しか行われない『グレードSステージ』 通称『GS』」

ミーナ「幾つかある公式大会の中でも1、2を争う規模で 世間的な注目度も高い大会です」

ミーナ「所属するクラスを越え コードマン達が集うこの大会は……」

ミーナ「年間を通しての『ザ・ゼノン』での活躍と ファンによる投票の結果で選出されます」

ミーナ「竜胆さんと(ユーザー名)さんの人気……ここ最近ぐっと伸びてきているんですよ」

ミーナ「『ゼノビギ』効果で!」

クロード「仕事や『ザ・ゼノン』に差し障っては問題だ 安心しろ、竜胆 犯人は必ず俺が捕まえてみせよう」

竜胆「クロード……!」

竜胆「頼んだぞ、全世界査問委員会『シュヴァルツ・ゲシュヒト』を一網打尽にしてくれえっっ!」

クロード「……早急に解決しなくてはな」

<夜の市街地>

竜胆「…………………………」

クロード「――こうして張っていれば 犯人は竜胆に接触してくる筈だ」

クロード「ストーカーが現れた所で現行犯逮捕だ」

クロード「竜胆を囮にする形となってしまうが……」

クロード「犯罪者は必ず、逮捕する」

<うん!>

ミーナ「! クロードさん (ユーザー名)さん 見てください 誰かが竜胆さんに」

クロード「行くぞ (ユーザー名)!」

<捕まえた!>

???(ピモタのシルエット)「わああっ!?」

ミーナ「ストーカー……って、あれっ!?」

クロード「捕まえたぞ!」

???「離せよっ!!」

クロード「暴れるな、ストーカー!」

???(ヒナリアのシルエット)「はあ!? ワケ分かんねー!」

クロード「む? お、お前は……」

ミーナ「ピモタ・アンノウンさん!」

クロード「ヒナリア・ダーケンド!」

<ストーカーが、ふたりも!?>

ミーナ「しかも…… コードマンなんて……!?」

竜胆「……っ!?」

スクリーンショットを貼ってね!

プロローグ

1章「逆説のレゾンデートル」
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
2章「相剋のオーバーシア」
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
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  • 最終更新: 2020/06/10