ユーキリ・竜胆(1章4話)

竜胆は何度も漫画を描き直してはクロードに見せるが、クロードからは厳しい言葉が返ってくるばかり。「脚色せずに描けばいいのでは?」とクロードに尋ねられた竜胆は……

クロード「……何度も直してはいるが (ユーザー名)と竜胆 お前達ふたりは本当にこんな関係性なのか?

最初に言った事と重複するが やはりコードマンとコンコードを 描けているとは思えないな」

竜胆「……これもダメか……」

ミーナ「あれから描き直してはこうして クロードさんに見せにいっていたという訳ですか」

ミーナ「クロードさん、まるで漫画の編集者のようですね……」

<A 忌憚ない意見を言ってくれる>

ミーナ「漫画に詳しくないからこそでしょうか」

<B 何度も凹んでるのに……>

ミーナ「竜胆さん なんとしてもいい作品を作りたいんでしょうね」

竜胆「くそう…… 今までこんな事一度だってなかった…… 天才漫画家の筈なのに……」

クロード「脚色などせず そのままの自分達を描けばいいのではないか?」

竜胆「それは……

……現実がフィクションを超える事はない、だろう?」

クロード「?」

竜胆「『事実は小説より奇なり』とは言うが……

僕はやはり…… 計算されたシナリオの方が面白いと思う 手間がかかっている分……

……今までそう考えて 計算で作品を描いてきた 『売れる漫画』は計算して産み出せるんだ」

<どうやって計算してるの?>

竜胆「僕の中には 歴史上世に出た全ての漫画がデータベースとしてある

この中から描きたい題材と売れ筋を照らし合わせる

現実は、シナリオじゃない 僕の中にある全ての漫画に 面白さで勝てないんだ……」

ミーナ「竜胆さん……」

<でも、ふたりで戦うのは面白いよ>

竜胆「ザ・ゼノンのバトル、か?」

クロード「そうだ お前は(ユーザー名)と ザ・ゼノンに出てバトルして…… どう感じるんだ?

そこに面白味はないか?」

竜胆「…………………………

どうだろう 考えたことがなかった 今まで 漫画の為に取材する対象だったから……

自分の気持ちの中にストーリーの種があると思った事なんてなかったし……」

<今から見つければいいんじゃない?>

竜胆「ど、どうやって?」

<ついて来て>

竜胆「ど、どこへ行くんだ? (ユーザー名)!」

ゼノンザードセンター

店員AI「ハロー! ゼノンザードセンターへ! 本日はカードをお求めですか? それとも対戦ですか?

対戦はオンラインVRバトルですか? ホログラムボードですか?」

竜胆「ここは……」

ミーナ「ビホルダーグループが運営するゼノンザードの対戦施設です

竜胆さんはザ・ゼノンの参加者なので 少し縁遠い施設かもしれませんが……

一般のゼノンザードプレイヤー達は ここで様々な形式のバトルを楽しんでいます

オンラインVRバトルでは ザ・ゼノンに近いバトルをプレイできますし

その他レトロな ホログラムボード対戦まであるんですよ」

クロード「(ユーザー名) そうか……なるほど」

竜胆「(ユーザー名)……?」

<今から、ゼノンザードしよう!>

竜胆「え……?」

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プロローグ

1章「逆説のレゾンデートル」
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
2章「相剋のオーバーシア」
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
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  • 最終更新: 2020/06/10