ストーリー(ランバーン)▶3章 犬と咎人 3話


ダールトン

 待たせたね、クロード君 『ザ・ゼノン』の会場へ向かおうか


クロード

 承知した




ランバーン

 (プレイヤー名) ダールトンの部屋を突き止めたっていうのは本当か?

 お手柄じゃねぇか

 しかも、ヤツは『ザ・ゼノン』観戦に行った……

 しばらくは部屋に戻らないはずだ ちょうどいい、家捜しするぞ

 ダールトンが『ニヒト計画』に関わってるっていう証拠があるかもしれないしな




ランバーン

 悪趣味なくらい 豪勢な部屋だな……

 予約システムをハッキングしてみたら ダールトンのヤツ

 この部屋を通年で押さえてやがった

 ……っと、これは――

【どうしたの?】

ランバーン

 棚の陰に……隠し扉?

【A:行ってみよう!】

ランバーン

 ……お前も案外 怖いもの知らずだよな

 まあいい 『共犯者』たるもの それくらいでないと困るしな

【B:ちょっと怖い……】

ランバーン

 まあ、当然の反応だな

 怖いなら、無理についてくることもないが……

 ……ほう? 『共犯者』の顔つきになったじゃねぇか

ランバーン

 ……よし 行くぞ




ランバーン

 …………

 成金趣味の高級ホテルに こんな場所があるとはな……

 設計図から考えると ここは隣室とのはざまにある空間だ

 ……広い場所に出るぞ



ランバーン

 ……!! これは……

【なに、これ!?】

ランバーン

 座敷牢…… いや、檻だ……


***

 うぅ……み……水を……

***

 ……た……たすけて……

 ここから……出して……

【な、中に人が……!!】

ランバーン

 クソッ…… こいつら、みんなスラム街の人間じゃねえか……!!

 ……そうか 誘拐されたやつはここに送られて……

【どういうこと?】

ランバーン

 ……ここはおそらく中継地点……

 アイツが…… この事件を追ってた俺の元同僚がつかんだ情報だ

 『ニヒト計画』に投入する人間は 肉体的にも、

 精神的にも強くなければ使いものにならない

 だから、誘拐した人間をこうして極限状態に置いて

 選別した強い個体だけを『ニヒト計画』の本拠地に連れていく

【ひどい……】

ランバーン

 ……なるほどな

 考えてみりゃ このホテルは穴場かもしれねぇ……

 防音設備も完璧 セキュリティーも万全で プライバシーも守られる

 誰にも怪しまれずに人間を選別する場所として最適だってことだ……!

【檻の中の人を助けなきゃ!】

ランバーン

 ……ムダだ

 助けたところで こいつらが戻るところはスラムしかない

 この状態で放っておけば 遅かれ早かれ死んじまう

【そんな……】

ランバーン

 ダールトンの野郎……

 少なくとも このホテルの設計段階から『ニヒト計画』に関わっていやがったな

 誘拐された人間の連れて行かれる先が ビホルダーに守られた場所だとは

 道理でアイツ……レイヴもたどり着けなかったわけだぜ


???

 ――こんなところにいたのか

【だ、誰!?】

クロード

 武器を捨て、両手を挙げろ


ランバーン

 ……お前か、クロード

 ここにいるのが俺たちだとわかってたようなセリフだな


クロード

 簡単なことだ 俺が護衛を務めるVIPの部屋に不審人物が侵入した

 部屋の入り口に仕掛けた高度なセキュリティーを破ったあげくに、だ

 二重に仕掛けた警報装置が作動したことには気づいていないようだがな

 ……ランバーン


ランバーン

 …………


クロード

 二重の警報装置は そもそもお前がよく使っていた方法だぞ

 勘が鈍ったんじゃ……

 ……ッ、……!?

 ……檻……? 中に人間が……!!

 なんだ、ここは……



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ランバーン・タイダル

▶ ストーリー(ランバーン) ※本編ネタバレ注意

1章 盗賊の流儀
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
2章 外道の覚悟
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
3章 犬と咎人
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
4章 悪逆の徒
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話