ストーリー(ランバーン)▶1章 盗賊の流儀 5話
ロボ乙
倉庫内で大量の金塊を発見しました
S資金と思われます
ランバーン
よくやった 運び出してパトカーに乗せてくれ
【A:どうするの?】
ランバーン
知らない方がいいと思うぜ?
【B:分け前が欲しい】
ランバーン
お前 そういう冗談も言うんだな
この金は別の使い道がある
それにお前、何もしてねぇだろ
ランバーン
言っておくが
正規のルートで寄付金として納め直すってわけじゃないぞ
そんな安いお人好しだと勘違いされたらたまんねぇよ
ロボ甲
アタッシュケースを発見しました
中身をスキャンしたところ 最新式の拳銃だと思われます
ランバーン
あの犬バカ野郎が 買おうとしてたやつか
……知ってるか? これはそんじょそこらの拳銃じゃないんだ
AIが搭載されていて 人間の感情を感知し全自動で発弾する
つまり『殺したい』と思えば 勝手に拳銃が動いてくれるってわけだ
しかも命中率は95% 回避されても追尾機能もある
……便利だよなぁ
【A:それも盗るの?】
ランバーン
あぁ、もちろん
【B:ほしい】
ランバーン
お前にはもったいない逸品だ
ランバーン
……クロードいわく 俺は裏切り者の盗賊AIらしいからな
欲しい物は 力ずくで奪う
……アタッシュケースを貸せ
(水に何かが落ちる音)
ランバーン
……お前と初めてスラムを歩いてた時
花売ってきたガキがいただろ?
そいつの妹は この拳銃で撃たれて怪我をしたんだ
撃ったのは どっかのお偉いさんの息子だ
性能を試してみたくて スラムの住人なら誰でも良かったんだとよ
証拠不十分でそいつは釈放された
まぁ、おそらく何らかの賄賂があったんだろうな
そういうクズ野郎が この世の中には大勢いる
……正しい方法じゃ裁けない 悪党がな
ロボ甲
拳銃の価値は 倉庫内の金塊と同等額
捨てるという選択は不適切です
ランバーン
何言ってんだ あんな人殺しのオモチャ……
魚のエサにしかんなんねぇよ
ロボ甲
発言に誤りがあります
拳銃はその材質上 魚のエサには成り得ません
ランバーン
そういうことじゃなくて…… まぁ、いい
(プレイヤー名)巻き込んで悪かったが
俺について来る限り まっとうな生き方はできない
それに俺の目的は『ザ・ゼノン』の優勝じゃない
言うなれば『手段』でしかねぇんだ
……それでも 俺に付きまとう気か?
【うん】
ランバーン
ならお前は 今から俺の『共犯者』だ
この船に乗った以上 嫌になっても降りられない
降りるときは――死ぬ時だ
ロボ甲
対象者(プレーヤー名) 心拍数上昇 感情を検知……
ランバーン
しなくていい
驚かせ過ぎたか?
そんなんじゃまだ 俺の背中は任せらんねぇな
ま、お前が一人前になるまでは フォローしてやるよ
ハハハ!
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- 最終更新: 2020/08/31
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