(警報が鳴り響く)


緊急アナウンス

 館内に不審者侵入

 繰り返す 館内に不審者侵入――


ランバーン

 あそこに見える扉を解錠してある

 そこから外に出るぞ 走れ!




ランバーン

 ――ここまで来れば大丈夫だ


ロボ甲

 お疲れ ランバーン

 へへっ 見つかってやんの


ロボ乙

 もう、茶化してる場合じゃないでしょ

 (プレイヤー名)も無事でよかったわ


【誘拐犯のアジトって……】


ロボ甲

 なんだよ、ランバーン

 (プレイヤー名)には言ってなかったのか?


ランバーン

 そんな暇あるかよ 見たほうが早いだろ

 ……ついて来い




ランバーン

 ――あれが さっきまでお前がとらわれていた場所だ

【あれは……!!】


ランバーン

 見てのとおり『ザ・ゼノン』のバトル会場だ

 驚くよな あの建物を管理してるのは……お前も、もちろん知ってるだろ

 ――天下のビホルダーグループだぜ?


ロボ甲

 ……ランバーンの予想どおりだったな


ロボ乙

 (プレイヤー名)だってショックよね

 あのビホルダーグループが誘拐事件にかかわってるなんて……


ランバーン

 …………

 ……すまん

 巻き込んでおいて勝手を言うが 今日見たものは忘れろ


【A:できないよ!!】

ランバーン

 お前の言い分もわかる だが……

【B:どうして!?】

ランバーン

 ……危険すぎる


ランバーン

 俺が事態を甘く見ていた 敵は、あのビホルダーグループだ

 ……お前はこれ以上関わるな


【『共犯者』だ、もう退けない!】


ランバーン

 …………ッ!

 …………

 ――世界には、表と裏がある

 この先は、俺と同じ 裏の道を行くことになるんだぞ

 (プレイヤー名) それでも覚悟は変わらないか


【A:もちろん】

ランバーン

 ……本当に物好きだよ お前は

【B:ちょっと待って】

ランバーン

 残念だが 考える時間はやれないな


ランバーン

 ……行くか アジトに戻るぞ

 ――『共犯者』




ランバーン

 俺の目的は『バイオロイド計画』の阻止だ


ロボ甲

 へー (プレイヤー名)に話しちゃっていいのか? ランバーン


ロボ乙

 危険すぎるからって この話からは遠ざけておきたかったんじゃなかったの?


ランバーン

 事情が変わったんだ

 こいつは俺の『共犯者』だからな


【『バイオロイド計画』って?】


ロボ甲

 例外はあるけど スラム街に住んでる身寄りのない人間を誘拐して……

 その人間の身体や脳と 機械の素体を融合させて「新時代のAI」を創ろうっていう計画だ


ロボ乙

 人間とAIが平和に共存してる世界で どうしてそんな恐ろしいことをしようとするのかしら……


ランバーン

 理由なんざどうだっていい

 俺は『アイツ』のやろうとしてたことを成し遂げる

 ……真っ黒なものでも ビホルダーが白だと言えば白になるんだ

 ――俺は外道になってでも『バイオロイド計画』をぶっ潰す




■ 次話:「2章5.5話 エピローグ」へ

■ 前話:「2章4話」へ




基本情報はこちら
ランバーン・タイダル

▶ ストーリー(ランバーン) ※本編ネタバレ注意

1章 盗賊の流儀
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
2章 外道の覚悟
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
3章 犬と咎人
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話
4章 悪逆の徒
1話 2話 3話
4話 5話 5.5話


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  • 最終更新: 2020/08/31