研究者風の男
お目覚めですか
(プレイヤー名)で間違いありませんね
以前は 偽装誘拐されて得た情報から ダールトンの例の部屋に たどり着いたようですが……
本当に誘拐された気分はいかがですか?
【A:ここはどこ……?】
研究者風の男
ここがどこか わかったところで 君に何ができるでしょうね
【B:あなたは誰……?】
研究者風の男
私が誰だか わかったところで 君に何ができるでしょうね
研究者風の男
ああ、ちなみに 逃げようなどとは考えないほうがいいと思いますよ
時間と労力の無駄ですから
【A:逃げる】
部下A
動くな!! 撃つぞ!!
研究者風の男
言っているそばから…… 冒険心のある人ですね
【B:おとなしくする】
研究者風の男
理解が早いようで結構です
研究者風の男
警告が遅れましたが ここにいる3人の部下は全員武装しています
そこに控えている4体の警備AIも 我々が独自に開発した最新型――
私たちも、進んで君のことを傷つけるつもりは ないのですよ
とはいえ…… ランバーン・タイダルに 君の死体を見せたら
どうなるかには 興味がありますね
それはそれで 貴重な研究データを手に入れることができそうですから
【……ランバーンは来ない】
研究者風の男
……ずいぶん自信があるようですが
【ランバーンには目的があるから】
研究者風の男
目的――
ご同僚の敵討ちのことですか
……ただの機械が 感傷的なことを
ランバーン
――ああ、そうだな
けどよ、それも 外道に堕ちたAIには 案外似合いだと思わねぇか?
【ランバーン……!】
ランバーン
待たせたな (プレイヤー名)
ちょっとばかり セキュリティシステムの制圧に手こずってよ
研究者風の男
――予想よりも遅かったですね
ランバーン
へえ…… お前がシステム構築者の DR.ハンク・キャロウか
底意地の悪い性格がプログラムによく出てたぜ
優秀なようだが 支持者はたったこれだけか?
部下B
な、何だと……!?
キャロウ
……なにをおっしゃりたいのでしょう
ランバーン
ここから出るのは簡単だなってことさ
キャロウ
……………………
ランバーン
来い、(プレイヤー名)
そいつらの銃やセンサーのたぐいは無効化してある
ひとまず退散するぞ!
部下B
お、おい……!! 止まらないと撃つぞ!!
ランバーン
そっちこそ止まった方がいいぜ?
パァァン!
部下B
……ッ!! オレの銃が……!!
ランバーン
今のうちだ (プレイヤー名)!!
部下A
ま、待て……!!
キャロウ
追わなくて結構です
部下A
え……
キャロウ
……楽しくなってきましたね
ランバーン
もっと早く走れねぇのか? (プレイヤー名)!
扉のロックが解除されてる時間はそう長くない! 急げ!
ランバーン
……ん? 扉が閉まってる……?
……………………
【どうしたの?】
ランバーン
……戻るぞ 別のルートで行く
【……?】
ランバーン
……チッ、ここもダメか
【ま、迷ってるの……?】
ランバーン
……違う
あの野郎…… この短時間でプログラムを書き換えてやがる……
……だが あのルートなら……
ランバーン
……………………
……クソッ ここもか……!
???
鬼ごっこは終わりですか
ランバーン
…………! …………
キャロウ
おや、気に入っていただけませんでしたか?
君の手口を解析して作成した 君専用のプログラムなのですが
ランバーン
嫌味な野郎め……
そんなことばっかしてるから お友達がいねぇんだな
キャロウ
――……友達?
ほう、興味深い AIにも友達という概念を理解することができるのですか
すると、先ほどの言葉は 君にとって『友達』というものに価値があるからこその発言だと
解釈してよいのでしょうね
ランバーン
……何が言いたい?
キャロウ
……そういえば コードマンとコンコードというのも人間を含む関係ですね
では、こういう趣向はいかがでしょうか
ランバーン
……!?
(レーザー銃)パアァァァン!
【うわっ……!!】
ランバーン
(プレイヤー名)……!
壁面にレーザー銃……!? そんなもんシステムの中にはどこにも……
キャロウ
言ったでしょう? 君の手口は解析済みだと
ランバーン
……カムフラージュされてたってことか
キャロウ
ご名答
次は衣服をかすめる程度でなく 頭部に照準が合いますよ
ランバーン
テメェ……!!
キャロウ
おや、不都合ですか?
おかしいですね ランバーン・タイダル
君は、どうすれば私の攻撃を止められるのか 知っているはずですが
ランバーン
………… そうだな
ほらよ お前らの欲しがってる『ニヒト計画』の情報は 全部このメモリの中にぶち込んである
キャロウ
私が提示した条件を忘れたわけではないようですね
ランバーン
もちろんだ
「『ニヒト計画』の情報をすべて持参し こちらに渡せば(プレイヤー名)の生命は助ける」……
……だろ?
【A:……自分が捕まったせい……】
ランバーン
気にすんな お前をひとりにした俺の判断ミスだ
【B:……足手まといで、ごめん】
ランバーン
んなことねぇよ
俺がお前をひとりで行かせたからだ
……すまん
キャロウ
……データに複製の痕跡はありませんね
ランバーン
バックアップの存在を疑うなら、ここに行って家捜しでもして来い
俺のアジトのアドレスだ
【……敵討ちはいいの?】
ランバーン
……お前が気にすることじゃねぇよ
ここから出たら また協力してくれるんだろ?
(プレイヤー名)…… いや、『共犯者』さんよ
キャロウ
……『共犯者』?
ランバーン
あ? 何か文句あるか?
キャロウ
……まったく、AIごときが なにを『感じている』というのか……
ランバーン
……お前、さっきから やたらつっかかってくるな
何か俺に恨みでもあんのか?
キャロウ
恨み……? それはありますよ
君達には散々計画の邪魔をされましたからね
しかし 何より虫唾が走るのは……
機械ごときが 人間のような感情を抱き 人間のような振る舞いをし
人間ぶることです……!!
ランバーン
……………………
キャロウ
……まぁ、機械とこのような話をしても 時間の無駄です
じっくりデータを取らせていただくとしましょうか
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ランバーン・タイダル |
▶ ストーリー(ランバーン) ※本編ネタバレ注意